2025年1月29日水曜日

「ホーボー・インド」 蔵前仁一は僕のアイドル

  「あとがき」でようやく事情が飲み込めました。

出版事業停止による有事が発生致しました。

期間内委託商品はありませんが、出版社の意向で返品を受ける銘柄が2点ございます。


1.事象

 ・出版事業停止による取引中止

 ・対象出版社 (有)旅行人 

 このメールを受け取ったのは2023年10月2日でした。

 衝撃でした。 「旅行人」に一体何があったんだろう。雑誌「旅行人」の発行が月刊から季刊へ、そして不定期刊へ移行していったのは、発行人の「もっと旅行がしたい」という理由だったし、そもそもそれはもう随分前のことだった。書籍の刊行も減ってきてはいたけど、まさか「出版事業停止」とは・・・・。2月にも新刊を出したばかりなのに・・。ホームページhttps://ryokojin.co.jp/ を見ても、〈夏季休業のお知らせ〉以降は更新がないし、どうしたんだ!?

 雑誌「旅行人」が取次から配本されるようになるずっと前、1995年頃から個人的には定期購読を開始して、2000年頃からは勤務する生協書籍部でも販売もするようになった。とにかく学生たちに海外に行って欲しかった。そのためのノウハウが目一杯詰まった雑誌だった。「地球の歩き方」に旅行者の投稿がどんどん減っていくなか、旅行者のリアルな情報が手に入るのは本誌だけになったいた。毎号の特集も、幾つもの連載も世界の最新の情報で満ちていた。本誌の最後のページの「バックナンバー取扱店」一覧に都会の大書店に混じって僕らの書籍部が掲載されているのを見ると、なんとなく誇らしかった。小川京子さんからはその職場に「ただ今、グアテマラです・・・」なんていう絵葉書が来たりして、僕は「旅行人」の布教をしているようだった。蔵前仁一、小川京子の新しい本を読みたい。(2023年12月31日 記)

 「あとがき」で 「旅行人としての出版活動を終了した・・・・・「旅行人ウェブサイト」ではまだ購入できる」とあった。会社がなくなったわけではなかったようです。そして今、ウェブサイトを見てみると「ホーボー・インド」で買い付けてきたハザリバーグ画が売られていたりしました。しっかりと事業は継続されているようで・・・・。そして、蔵前仁一の新しい旅行記を読める幸せ。

蔵前仁一「ホーボー・インド」産業編集センター ISBN:978-4-96311-420-3

 「旅行人」掲載分と書き下ろし。
 ゴーゴー・インドのような「熱さ」はないけど、年齢を重ねたらこういう旅もいいなぁ、という旅。テーマのある旅。南インドを食べ歩き、西に東に壁画のある村を探し回り、天空の国ラダックへ。
 安ければいいという旅ではなく、エアコンのあるホテルに泊まり(それでも2000円程度)、エアコン付きのバスにも乗るし、タクシーも使う。ガイドだっていたりする。それでも著者の旅は、以前と同じように自由だ。

 かつてのように、街に着いてすぐに安宿街に行って部屋を見せてもらってホテルを決めることはなくなり、空港に着くなりSIMを買って当日の、または翌日のホテルはスマホで手配する。ホテルの前で、スマホでそのホテルの予約をしたりもする。その方が安いらしい。日本で全て予約していく・・・そんな必要は今だってない。今も世界は自由に旅できるんだなって、そんな現在の旅の方法も少し知ることができる。(2025年1月29日 記)


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