2025年1月28日火曜日

アウシュビッツ解放80年 「夜と霧」

  1月27日でアウシュビッツ解放80周年だそうです。TVでは99歳になるサバイバーの特に若者たちに対し、人種や宗教、あるいは性的指向の違いへの不寛容や敵意の表れに注意するよう訴えたい」との言葉が印象的でした。

 30年前、戦後50周年の年に、アウシュビッツ、ビルケナウの強制収容所を訪れました。



フィルム写真なので、色が変わってしまっています


 当時広島に住んでいた僕は、原爆の惨状、非人間性についてはいくらか知っていました。そして、アウシュビッツに行かなくては、と思いました。広島・長崎の原爆資料館で見たもの、そしてアウシュビッツで見たもの。人間はこんなこともしてしまうんだ、ということに恐怖したことを思い出します。人間はこんなこともしてしまうんだ、という前提で、そういうことをする可能性を可能な限り低くする取り組み、そういうベクトルの活動をしていくことが必要なんだと思います。核兵器禁止条約はそんな取り組みの一つなんだと思います。それに背を向けるこの国って・・・。


 一方で、人間はとても強くもあります。

 フランクル「夜と霧 新版」みすず書房 ISBN:978-4622039709

 久々の再読。ナチスの強制収用所での過酷の体験の中で、臨床心理学者は生きる意味を発見する。「わたしたちが生きることからなにかを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ」「生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることにほかならない」。
 深い深い思考、教養が過酷な状況での生存の可能性を少しだけ高める。(2017年6月25日 記)



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