2025年1月31日金曜日

昨日の続き 「たまたまザイール、またコンゴ」

  今日も寒い。暖かいリビングで、先日の蔵前仁一「ホーボー・インド」に触発されて35年前のインド記を書く。→こちらも読んでいただければ嬉しい


 昨日の続きです。コンゴ民主共和国はその前はザイールと呼ばれていました。あの、モハメド・アリがジョージ・フォアマンを逆転KOした「キンシャサの奇跡」が起こった1974年、まだザイールと呼ばれる国でした。

 その後、何回かの内戦も経て、旅行者が入れる国になっていった。いつまでも、旅行者が安全に旅できる国であってほしい。

田中真知「たまたまザイール、またコンゴ」偕成社 ISBN:978-4030034204

 すごい旅。中央アフリカの旅は、思うようにいかない。でも、旅って思うようにいかないからこそ面白い。絶対に真似はできないけど。
 1991年と2012年の2度、中央アフリカのコンゴ河を下る旅。1991年と2012年の間にはアフリカ世界大戦と言われるほどの激しい内戦、戦争があり国名も河の名前も変わってしまった。
 日本に住んでいると、そのスケールが想像できない。広いところで河幅が10Kmあるという。1回目の船旅は、丸木舟の約600Kmを含めて約1000Km。2回目は丸木舟の約400Kmを含めて約1700Kmの船旅。これでも、コンゴ河の一部でしかない。1700Kmって、東京から沖ノ鳥島までの距離と同じくらいらしい。流域面積は日本の面積の10倍あるらしい。全然わからない。
 オナトラと呼ばれる船が1990年代にはこの大河を行き交っていた。まるで町ごと移動しているような・・・そんな船に乗り込む。交易の品、キャッサバや魚の燻製、そして猿の燻製。それらが甲板に所狭しと置かれそして炊事、洗濯。そこは生活の場。そして、丸木舟の旅。
 20年後、コンゴ河の風景は少し変わっていた。流域の人々は携帯電話を持ち、内戦で拡散した武器を持った。でも、オナトラはなくなったけど、相変わらず大河には船上で生活する人々が行き交い、そしてやっぱり旅は思うようには進まないのである。(2016年1月24日 記)



2025年1月30日木曜日

コンゴで内戦!? 「ルポ資源大陸アフリカ」

 今日も寒かった。少し薪活。多くの時間は暖かいリビングで仕事と本屋さんの準備。 

 ルワンダが支援するコンゴ民主共和国の反政府勢力M23がコンゴ東部を占領し、戦闘が起こっている。この辺りは希少資源が豊富でそれをめぐる争いらしい。30年前にジェノサイドを経験したルワンダはなぜまた殺し合いを主導するのか? 

白戸圭一「ルポ資源大陸アフリカ」東洋経済新報社 ISBN: 978-4492211823

 著者は毎日新聞のヨハネスブルク特派員だった2000年代中盤の4年間ほどで、アフリカの暴力の根源に迫ろうとする。

 ロバート・ゲストは「アフリカ 苦悩する大陸」で、「アフリカの苦悩は、環境や歴史に起源するものではなく、腐敗した「政府と行政」にある。」と書いたが、白戸のレポートは、根源のところは、というか始まりはやはり列強の植民地支配であり、いまだに先進国、あるいはすでに覇権国家となった中国の思惑こそが主たる要因であることを暴いていく。僕らの生活だって、それとは無縁ではないというか、石油や資源を通じて、コミットしているのである。

 「暴力の洪水は、資源開発ブームに沸くアフリカの広い地域で顕在化している問題である。アフリカ最大の産油国ナイジェリア。コバルトや金などの宝庫のコンゴ民主共和国。石油増産に沸くスーダン。机上でマクロ経済の数値を調べれば「好調」としか言いようのないこれらの資源国で、武装組織が結成され、人身売買が横行し、住民虐殺が行なわれている。」

 これらのことと、今僕らが生きているということが決して「無縁」ではないということが明らかになる。やっぱり僕らは、それらの上に今生きているのである。(2010年11月7日 記)


2025年1月29日水曜日

「ホーボー・インド」 蔵前仁一は僕のアイドル

  「あとがき」でようやく事情が飲み込めました。

出版事業停止による有事が発生致しました。

期間内委託商品はありませんが、出版社の意向で返品を受ける銘柄が2点ございます。


1.事象

 ・出版事業停止による取引中止

 ・対象出版社 (有)旅行人 

 このメールを受け取ったのは2023年10月2日でした。

 衝撃でした。 「旅行人」に一体何があったんだろう。雑誌「旅行人」の発行が月刊から季刊へ、そして不定期刊へ移行していったのは、発行人の「もっと旅行がしたい」という理由だったし、そもそもそれはもう随分前のことだった。書籍の刊行も減ってきてはいたけど、まさか「出版事業停止」とは・・・・。2月にも新刊を出したばかりなのに・・。ホームページhttps://ryokojin.co.jp/ を見ても、〈夏季休業のお知らせ〉以降は更新がないし、どうしたんだ!?

 雑誌「旅行人」が取次から配本されるようになるずっと前、1995年頃から個人的には定期購読を開始して、2000年頃からは勤務する生協書籍部でも販売もするようになった。とにかく学生たちに海外に行って欲しかった。そのためのノウハウが目一杯詰まった雑誌だった。「地球の歩き方」に旅行者の投稿がどんどん減っていくなか、旅行者のリアルな情報が手に入るのは本誌だけになったいた。毎号の特集も、幾つもの連載も世界の最新の情報で満ちていた。本誌の最後のページの「バックナンバー取扱店」一覧に都会の大書店に混じって僕らの書籍部が掲載されているのを見ると、なんとなく誇らしかった。小川京子さんからはその職場に「ただ今、グアテマラです・・・」なんていう絵葉書が来たりして、僕は「旅行人」の布教をしているようだった。蔵前仁一、小川京子の新しい本を読みたい。(2023年12月31日 記)

 「あとがき」で 「旅行人としての出版活動を終了した・・・・・「旅行人ウェブサイト」ではまだ購入できる」とあった。会社がなくなったわけではなかったようです。そして今、ウェブサイトを見てみると「ホーボー・インド」で買い付けてきたハザリバーグ画が売られていたりしました。しっかりと事業は継続されているようで・・・・。そして、蔵前仁一の新しい旅行記を読める幸せ。

蔵前仁一「ホーボー・インド」産業編集センター ISBN:978-4-96311-420-3

 「旅行人」掲載分と書き下ろし。
 ゴーゴー・インドのような「熱さ」はないけど、年齢を重ねたらこういう旅もいいなぁ、という旅。テーマのある旅。南インドを食べ歩き、西に東に壁画のある村を探し回り、天空の国ラダックへ。
 安ければいいという旅ではなく、エアコンのあるホテルに泊まり(それでも2000円程度)、エアコン付きのバスにも乗るし、タクシーも使う。ガイドだっていたりする。それでも著者の旅は、以前と同じように自由だ。

 かつてのように、街に着いてすぐに安宿街に行って部屋を見せてもらってホテルを決めることはなくなり、空港に着くなりSIMを買って当日の、または翌日のホテルはスマホで手配する。ホテルの前で、スマホでそのホテルの予約をしたりもする。その方が安いらしい。日本で全て予約していく・・・そんな必要は今だってない。今も世界は自由に旅できるんだなって、そんな現在の旅の方法も少し知ることができる。(2025年1月29日 記)


2025年1月28日火曜日

アウシュビッツ解放80年 「夜と霧」

  1月27日でアウシュビッツ解放80周年だそうです。TVでは99歳になるサバイバーの特に若者たちに対し、人種や宗教、あるいは性的指向の違いへの不寛容や敵意の表れに注意するよう訴えたい」との言葉が印象的でした。

 30年前、戦後50周年の年に、アウシュビッツ、ビルケナウの強制収容所を訪れました。



フィルム写真なので、色が変わってしまっています


 当時広島に住んでいた僕は、原爆の惨状、非人間性についてはいくらか知っていました。そして、アウシュビッツに行かなくては、と思いました。広島・長崎の原爆資料館で見たもの、そしてアウシュビッツで見たもの。人間はこんなこともしてしまうんだ、ということに恐怖したことを思い出します。人間はこんなこともしてしまうんだ、という前提で、そういうことをする可能性を可能な限り低くする取り組み、そういうベクトルの活動をしていくことが必要なんだと思います。核兵器禁止条約はそんな取り組みの一つなんだと思います。それに背を向けるこの国って・・・。


 一方で、人間はとても強くもあります。

 フランクル「夜と霧 新版」みすず書房 ISBN:978-4622039709

 久々の再読。ナチスの強制収用所での過酷の体験の中で、臨床心理学者は生きる意味を発見する。「わたしたちが生きることからなにかを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ」「生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることにほかならない」。
 深い深い思考、教養が過酷な状況での生存の可能性を少しだけ高める。(2017年6月25日 記)



2025年1月27日月曜日

なんちゃってファームの開墾と薪活の一日

  暖かい日が続いています。明日から寒くなるという予報なので、今日は外で頑張りました。

なんちゃってファームは「2列目」の開墾が完了しました。→こちらをご覧ください


 そして、薪活の続きです。

 昨年の12月に集落の方が剪定した梅の枝の処理の続き。剪定したところに置いたままでした。整理しながら、できた分は我が家の裏に「落とします」。まだまだ、この作業は続きそうです。ちなみに、この作業は僕ではなく、僕はその間チェンソーで先日ご近所さんにいただいた欅の選定枝を切っていました。腰が痛い・・・。


2025年1月26日日曜日

とても民主的な地区総会 「CIVIL WAR アメリカ最後の日」

  今日は地区の総会。13時30分に始まって、17時前に終わる。地区75 世帯のうち、実出席が50名弱。粛々と終わるんだろうなぁと思っていたのだけど、執行部の報告、提案に対してたくさんの質問があり、議論があり、面白かった。ほとんどボランティアでやられている執行部の皆さんは大変だろうけど、一つ一つ合意を形成して決めていく・・・・というのはいいなぁと思うのである。



 アメリカ共和党の議員が、大統領の3選、4選を可能にする法案を提出していると、今日の新聞にあった。もし本当にそんなことになったら、この映画がフィクションではなくなってしまうかも。

 プライムビデオで観る。アメリカの内戦って、この映画のような形ではありえないかもしれないけど、トランプ3選なんてことになったら、本当のところわからないよなぁ。
内戦というより、戦争や戦場、兵士の普遍的な事柄を描いた映画。戦争は人間を人間じゃなくする。


2025年1月25日土曜日

南極の海で発見される!  「エンデュアランス号漂流」

  今月のナショナルジオグラフィックは「氷海に沈んだ南極探検船を探して」。

 すごい!見つけようとしていたんだ! そして見つかっていたとは・・・・・。見つかったのは「エンデュアランス号」。

 

 確かこの本は、台湾の高雄からボートで小琉球へ渡って、真夏の日差しの元で海の風に吹かれながら読みました。とても「面白い」本だったので、それを読んだシチュエーションまで覚えています。
アルフレッド・ランシング「エンデュアランス号漂流」新潮文庫 ISBN:978-4102222218

 1914年12月5日サウスジョージア島を出港したエンデュアランス号は翌1月18日南極大陸の沿岸で氷に閉じ込められ、そのまま夏が終わり、冬を越えて、ついに10月27日氷による大圧迫をうけて船を放棄。本当の冒険が開始された。
 船長以下27名の乗組員は全員が小さなボートで、あるいは歩いて、あるいは犬ぞりで極寒の海を漂流していく。船長をはじめとした乗組員ひとり一人の決断や、「不」決断が素晴らしい。人間はその意志で、生き抜くことができるのだという、事実。16年5月、全員が生還する。それにしても、想像もできない厳しい状況の中で、絶望せずに生き抜く物語は、信じられない!20世紀のはじめに、氷に閉ざされた南極海を半年以上さまよって、たいした装備もなく、そして明確な希望もなく--多分これが一番重要だろう--そして生きて帰ってくる--もっとも生きて帰ってきたからこの本が出版可能になるのだが--感動的である。

 この冒険があの有名な「求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る」という広告の冒険だったのは解説を読んではじめて知った。




2025年1月23日木曜日

今日も薪活 「あんぽん」

  今日も薪活。

 去年の夏に剪定していた、欅、桜、椿の剪定枝を薪にしました。これは次のシーズには使えるだろうか?  新しい生活は多くの部分というか、薪ストーブ以外は大体うまくいっている。薪ストーブだけだなぁ。


 ソフトバンクの孫さんが、またトランプ大統領の就任式の後にぶち上げた。彼に見えている世界が、僕にはもう想像もできない。彼はどのようにして孫正義になったのか? ちょっと前の本だし、この後の彼はもっとすごいんだけど、それでも彼の成り立ちがわかる本。

佐野眞一「あんぽん 孫正義伝」小学館 ISBN:978-4093882316

 ソフトバンク 孫正義社長の「伝記」。正義はすごいけど、その両親はもっとすごい。両親の商才がいなければ、今の正義のなかった、と断言できる。まったくのゼロから、正義を私立高校に通わせ、アメリカに留学させ、不自由なく暮らしながら勉強できるだけの仕送りをする、それだけの財を蓄えた。これはお父さんの物語だった。お父さんのすさまじい人生。(2012年2月1日 記)

2025年1月22日水曜日

久しぶりの薪ストーブなんだけど・・・・ 「積ん読の本」

  薪活をしているのに、実は薪ストーブは使っていませんでした。ある程度室内に煙が入るのは、特に焚き付け時には仕方ないことのようだけど、目が痛くなるほどに煙が充満したり、壁や食器や床や天井や・・・とにかく全に煤がついたりする事態がどうしても改善されず、使う気になりませんでした。

 ドラフトがきちんと起こらないことと、薪の水分量の問題だと思うのだけど、ではどうすればいいかということがよくわからず、1ヶ月。ちょうど1ヶ月ぶりに焚きました。

 でもやっぱり煙が充満。まあ、煙突も冷え切っていたし、上昇気流が起こるまで時間がかかるだろうってことは織り込み済みなので覚悟はしていました。今日焚き付けしたのは、このところ暖かい日が続いていたので、少しはマシだろう・・・と、煙突も少しは暖かくなっているだろうということでの今日でした。ただ、一度上昇気流ができてからも、ときどき逆流したりして、これはおそらく薪の水分量の問題だろうと思うのだけど。
 約3時間燃やして今日は終了。部屋は暖かくなったけど、火のお守りでこの3時間は全く何もできず、このままでは質の高い生活はできないなぁ。


 羨ましい本棚。「Books tabito 蔵」の本棚もこんな感じになればいいなぁ。床には本は積めないけど、何かしらそんな陳列も面白そう。

石井千湖「積ん読の本」主婦と生活社 ISBN:9784391162837

 写真が素晴らしい。
 学者や文学者や書店人や・・・著名な12人の書棚と積読の写真。そして、何故積読するのかの話。


 「本の雑誌」に連載されている著名人の「絶景本棚」同様の美しさ。5,000冊〜50,000冊の本を所有して、棚に並べる、床に積み上げるなんて、どんなに幸せなことだろう。

 山本貴光先生の「森の図書館」と呼ぶ自宅の閲覧室兼リビングの写真には感動。こんな部屋で1日過ごして、仕事したいと思う。先生は毎年、2,000〜2,500冊の本を購入し、自宅の本棚に並べていくそう。とにかく圧倒的。(2024年1月22日 記)


2025年1月21日火曜日

アメリカ南部国境に非常事態宣言 「ダリエン地峡決死行」

  今日も薪活と開墾。

 テレビはトランプ大統領の就任式。8年前は世界がどうなるのか本当に不安だったんだけど、今回はそうでもない。何故だろう?  僕の人生の残りが当時よりも少なくなったからだろうか?

  トランプ大統領は南部国境に非常事態を宣言し、移民の流入を阻止し、不法な移民を強制送還するという。メキシコ・アメリカの国境まで辿り着いた難民は皆、コロンビアとパナマの間に横たわるダリエン地峡を決死の思いで通過している。



北澤豊雄「ダリエン地峡決死行」産業編集センター ISBN: 978-4863112315

 コロンビアとパナマ国境に広がるダリエン地峡。ここで、中米と南米は完全に断絶されている。道路はなく、グーグルで検索しても経路が出ないという。基本的に、飛行機で飛ぶか、カリブ海、または太平洋を渡るしかない、そんな場所。年間降水量が2万ミリを超える密林に反政府ゲリラ、麻薬組織が蠢き、そしてスペインが侵略する前から先住民が生活を営んでいる地。
 そんな場所がまだあったのか、ということにまず驚く。そして著者は、その道無き道をコロンビアからパナマへ踏破しようとする。3回目のチャレンジで友人になった先住民のエドガルとともについに走破する。ところが、国境を越えた村で警備隊に捕らえられ、拘束され・・・・。ダリエン地峡での命の危機、よりも拘束されたのちの話が興味深い。
 そして、この危険な地域を、そうとわかっていながらも越えていかなければならないアフリカや南米やアジアの人々がたくさんいるという現実が、今現在の地球上の絶望的な「格差」を物語っている。(2019年7月17日 記)


2025年1月19日日曜日

薪を切る 「体験格差」

 とりあえず放置、乾燥させておいた剪定された枝を、ストーブに入る長さにチェーンソーでカットしました。途中、都道府県対抗駅伝を見た時間を除いてほぼ終日かかって、これだけの薪ができました。次か次の次のシーズンまで乾燥させます。





 先日から、「シドニー英語コミュニケーションプログラム」のホームページの更新をしています。このプログラム、受講生は半年のクラスの後、全員がシドニー異文化体験ツアーに参加します。これが、とても貴重な体験になります。その後の大学生活、場合によっては人生を変えるほどの体験になります。→ホームページ
 

 「体験」は学び、成長には圧倒的に必要なことです。しかし、残念ながら大学生においても「体験格差」が広がりつつあるように感じます。子どもと同様にそこには経済的な問題があります。

今井悠介「体験格差」講談社現代新書 ISBN:978-4065353639

 なんとなくそう思っていたけど・・・というのを調査を通じて可視化したのが重要。

 直近1年間での「体験ゼロ」の子どもたちが約15%いるという。学校外での習い事やスポーツ、家族旅行や地域の行事への参加が全くない子どもたちである。世帯年収が300万円以下の家庭では約30%にもなる。

 「体験」にはお金もそうだが、時間も必要になる。シングルマザーの家庭など、お金はなくとか工面できてもそのお金を稼ぐために時間は工面できない。送り迎えや当番がある「体験」には参加させることができないのだ。

 第2部では具体的な体験格差が報告される。

 なぜ「体験」が必要なのか。「体験」は「子どもたちにとっての想像力の幅、人間にとっての選択肢の幅」に大きな影響を与えるからであり、「今を生きる子どもたちにとっての楽しさや充実感の問題であり、将来の人生の広がりに関わるより長期的な問題でもある」からであると、著者は言う。

 本書には、体験は贅沢品か、と問いがある。

憲法第25条には、「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある。「文化的な最低限度の生活」の程度は時代によって変化していくだろう。子どもたちの一定の「体験」というのはそれに含まれていいのではないだろうか。結局は貧困の問題であろう。

 第3部では著者の提案と、実践が紹介されている。(2024年5月3日 記)

2025年1月18日土曜日

棚づくりの続き  「エデュケーション 大学は私の人生を変えた」

  昨日いい感じだったので、今日は棚受けに棚板を取り付けて、棚に取り付けてみました。棚板が水平になっていることを水平器で確認して、OK。そして、本を並べてみました。

 いけそうなので、追加の棚板と棚受けを買いにホームセンター・ナンバへ。棚板は1×4材で長さ183cmなのでちょうど半分に切ってもらいました。切った板2枚で一段分。明日棚受けに取り付けるために、今日はペイント。10枚に塗料を塗って明日まで乾かします。


 

 今日は大学入試共通テスト。日本の大学進学率はまだまだ低い。希望する全員が、経済的に諦めることなく進学できるようになればいい。この本はなかなか衝撃的だけど、大学で学ぶってことは大なり小なりそういうこと。僕自身は大学に進学させてもらって、本当に両親には感謝しかない。
タラ・ウェストーバー「エデュケーション 大学は私の人生を変えた」早川書房 ISBN: 978-4152099464

 モルモン教徒のサバイバリストの家族の事実と、学びによって呪縛・専制からの自由を獲得していく物語。
 病院や学校を拒否し、暴力と専制に支配される家族。そういう人たちがいるということは、なんとなく知ってはいたがここまでの凄まじさとは。これは現代の物語である。著者が生き延びたのが信じられないくらいの衝撃。「洗脳」がどうやってなされて、そこから自由になっていくことがどれほど困難か、著者の10年以上にわたる軌跡が描かれる。
 真理を学ぶこと、歴史を学ぶこと、世界が多様でありることを知ること、それらによって獲得されていく自由。その過程は凄まじいが、学びは最終的に様々な呪縛、それは意識されていないものを意識化させることも含めて、から解き放たれ、自分を獲得していく方法なのだとあたらめて気付かされる。

 教育の可能性、なぜ教育を受け、学びなければならないのか、自律的に学び続けなければならないのか、を知らしめる。サバイバリストの家庭でなくても、僕らは自律的な学び続ける事によってのみ、自由になれる。






2025年1月17日金曜日

棚づくりの続き、1本だけ立ててみました 「 黙殺 報じられない"無頼系独立候補"たちの戦い」

  昨日の続きです。 

 ペイントした支柱をディアウォールを使って、固定します。その後、一旦外してチャンネルサポートを取り付け。インパクトドライバーがないので、結構しんどい作業でした。そして再び固定して、とりあえず棚受けをはめます。棚板を置いてみるとこんな感じです。


 まあまあ、思っていた通りかな。今日はこの後棚板をペイントしました。明日、棚受けに固定してみます。これで、1段できます。計画では、1本に6段とるつもりです。また、部材を買ってこなきゃ。6段はめて、実際に本を並べてみて強度を確認したいと思っています。



 安芸高田市の前市長・石丸某が都議選へ向けて新しい地域政党を立ち上げるという。政策はないらしい。僕は古い人間なのだろう、意味がわからない。政策がない政党ってなんだろう? こんな社会にしたい、そのためにこんな政策を・・・というのが政党じゃないんだろうか? 政党じゃなくても、選挙に立候補しようという人々には熱い思いがある。たとえ泡沫候補と言われ、黙殺されても。黙殺すべきは、泡沫候補と言われる人々ではなく、熱い思いもない、語るべき政策も持っていない人たちだろう。

畠山理仁「黙殺 報じられない"無頼系独立候補"たちの戦い」集英社 ISBN: 978-4087816518

 そもそも誰が名付けたのか「泡沫候補」。政党に所属するか、政党からの支持がない候補についてはマスメディアは「その他の候補」ということでほとんど無視する。「主要」と言われる候補者もまた、彼らを無視する。堂々と政策論争を交わそうともしない。
 著者はそんな彼らを「無頼系独立候補」と名付け、その選挙戦を追う。彼らには、立候補せずにはいられない、押さえつけきれない魂の叫びがある。そうしなければならない、強い強い思いがある。世界と比して無謀にも高い供託金、しかもほとんど戻ってくるあてもないのに、それでも戦わなければならない理由があるのである。
 それにしても、異常に高い立候補への参入障壁、独立系候補の声を届けようとしないマスコミをはじめとする選挙報道、この国の「民主主義」はどこかおかしい。(2018年4月6日 記)

2025年1月16日木曜日

書店の棚づくり始動 「混迷の国ベネズエラ潜入記」

  壁、天井、床は昨年中にリフォーム済みです。

 いよいよ、「棚」作りです。とりあえず、1本だけ作ってみます。うまくいけば、最終的には6本にします。もしかしたら、その後3本ほど追加することになるかもしれません。うまくいかなければ、方法を見直すことになります。

 まずは、ホームセンター ナンバで買ってきた2×4材をオービタルサンダーで整えて、ペンキを塗ります。

 オービタルサンダーはこのために購入。少しずつ、「道具」も揃ってきました。一番小さな目でペイントが馴染むように削りました。そして、ペイント。
 明日まで乾かします。これが柱です。明日はこれを立てて、チャンネルサポートの取り付けと棚板のペイントまで行ければいいなぁ、と思っています。



 先日、ベネズエラでマドゥロ大統領が3期目の就任を宣言しました。国際社会の大部分は大統領選を不正と見做し勝利を認めていません。世界最大の原油埋蔵量を誇り、かつては南米一の豊かだと言われた国だったのに、チャベス、マドォロと続く"独裁"で最悪の状況になっています。そんな国への潜入記。


北澤豊雄「混迷の国ベネズエラ潜入記」産業情報センター ISBN:978-4863112872

  北澤豊雄は快著「ダリエン地峡決死行」の著者。コロンビアの日本料理屋「侍や」を拠点に中南米を旅するライターが破綻国家と噂されるベネズエラに2019年に3度「潜入する」。潜入すると言っても、不法入国するわけではない。スポーツ記者と偽ったり、単なる旅行者と偽ったり・・・まあ、そんな感じで入国し、取材する。
 世界一の埋蔵量を誇る石油で豊かな社会経済を作っていたベネズエラだが、どこでどうしたのか・・今や最低賃金が月額400円(時給ではない、月収!)の国になってしまっている。そして、報道で伝えられる悲惨な状況。
 その本当を見たいと思った著者はいろんな手段を使って使って「潜入」する。何しろ「ベネズエラに行くコロンビア人の商人、十人中六人が帰ってこない」と言われるくらいに危険らしい国なのである。しかし、実際に著者が見た街には貧者が溢れているわけでもなく、まして死体が転がっているわけではない。
 しかし、やっぱり強盗に会うし、騙されるし、警察に拘束されるし、賄賂を要求される。命の危険はいつもそこにある、という感じ。ベネズエラでたくましく生きる人々のこと、破綻しかけた国の警察などの腐敗、月収400円の経済の仕組み・・ドキドキが止まらない潜入記。
 21世紀のこの地球のことである。(2021年4月6日 記)

2025年1月15日水曜日

蟹カニかに 鳥取の古書店「邯鄲堂」

  昨日は、コロナの流行直前の2020年1月以来の香住のカニの宿。雪がどうなるか不安でしたが、なんとか行くことができました。5年分のカニを食べた気分です。まだ、身体からカニの匂いがしそうです。「荒神の宿 三宝」、温泉もあってとても満足しました。




 旅館への行きがけに鳥取の古書店「邯鄲堂」へ。住宅街?の古い民家の一角。すごく狭いけど、その品揃えはとても面白かった。鳥取の古書店として郷土史や鳥取の詩サークルの本や、閉店してしまった定有堂の「音信不通」が置いてあったり。狭いのに、いろんな分野の本がバランスよく配置されていて、セレクトショップではなく、街の古本屋さんの正しい形もという感じ。知らない本もあって、3冊購入。
 近くの人はぜひ行ってみてください。駐車場もあります。


2025年1月13日月曜日

Books tabito 蔵 の棚材を買う 「旅の空から降ってきた」

 昨日の「ハッピーヒル」に活力をもらって、「Books tabito蔵」の 準備を早めていこうと・・・。今日はホームセンター ナンバへ行って、棚材(2×4材、1×4材、ディアウォール、チャネルサポートなど)を購入。軽トラを借りて自宅まで運びました。まず、1本作ってみます。うまくいけば、とりあえず6本設置しようと思っています。


 この本はZINEと言っていいんだろうか? ISBNもないし、したがって商業的なルールとには乗っていなそうなのでZINEでいいんだろう。昔だったら、自費出版。

手塚大貴「旅の空から降ってきた」たびがり文庫

 著者がnotoに発表してきた旅エッセイを改稿した9編と書き下ろし4編。著者があとがきにこう書いている。「沢木耕太郎さんの『深夜特急』や村上春樹さんの『遠い太鼓』といった、旅を描いた本に心を奪われ、僕自身も旅に出るようになると・・・・自分も旅の本を出してみたいな」と。
 その文体は沢木耕太郎に影響されているなぁ、という感じだけど、でもとても素敵に旅の経験が描かれている。僕もそこに行ってみたいなと思わせる文章。心地よい文章。
 イギリス、フィンランド、ウズベキスタン、トルコ、アメリカ、南アフリカ、福岡、横浜、神戸、長野、北海道・・・ 素敵な旅の記憶。いい旅です。(2025年1月13日)

 気になったらここ、たびがり文庫 



2025年1月12日日曜日

愛媛「ハッピーヒル」 「わら一本の革命」

  庭にはまだ雪が残っている。

 アメリカ内戦を描いた24年の映画「Civil War」をPrime Videoで見始めて、字幕がないことに気がつく。残念。鑑賞を諦めて、以前録っていたビデオNHK「ハッピーヒル」を見る。

 「わら一本の革命」の福岡正信の孫・大樹さんが引き継いだ、自然農法を実践する愛媛県の農園。その取り組みを2年にわたって追う。色々と迷いながら、悩みながらそれでも自然農法を実践していく。正信に直接学んだギリシア人の元を訪れたり、正信に影響を受けた農民が世界のいろんなところから今もこの農園を訪れたり、正信の頃と同様に住み込みで研修していく若者がいたり、その教えを受けた者たちが全国で自然農法を実践していたり・・・・。未だメジャーではないが、地球を救うには自然農法しかないという正信の信念。彼の最後の言葉は「地球をよろしく」だったという。

 なんだかわからないが、やる気に満ちてきた。エネルギーをもらった。

 ※ハッピーヒルって、福=Happy 岡=Hill 。この農場で自然栽培しているお米のブランド。


 この本、改めてもう一度きちんと読もう。誤読しているかもしれない。

福岡正信「わら一本の革命」春秋社

 朝日新聞Globeでアメリカの不耕起農法を特集していたのを見て、そのルーツが著者の「わら一本の革命」にあることを知った。
 この本では、まるで自然農法=不耕起栽培が突然天からの著者に降ってきた思想で、実際にそれを実行してそれまでと同等、またはそれ以上の収穫をするのだが、少し「哲学・思想」に傾倒すぎ。初版が出た1975年頃ならともかく、いや当時もそうだろうけど、非科学的な記述が多すぎるのはきになるところではある。しかし、それを補って余りある自然農法の具体的方法とその成果。具体的と言ってもコメ、麦についてのみ。

 そういえば「奇跡のリンゴ」の著者もこの本に影響されたのだった。(2022年10月30日)


2025年1月11日土曜日

「田舎暮らし毒本」

  昨日の雪が残っていて、外仕事はできません。午前中はリモートワーク。午後からは買い出し。少し遠出して津山まで。スタバは津山まで行かないとありません。

 移住、田舎暮らしを始める前に読めよって本。随分前に買っていたんだけど、読んでなかった。Kindleの中に見つけた。

樋口明雄「田舎暮らし毒本」光文社文庫 ISBN:978-4334045654

 小説家の著者が20年前に移住先を探して、新築でログハウスを建てて、田舎暮らしをする。著者によると、その生活は簡単じゃないよ、ということ。猟銃を突きつけられたり、近くで大企業が井戸を試掘して水源が枯れそうになったり、裏山の頂上の木が一気に伐採されて禿山になったり、そこにゴルフ場が進出してきそうになったり、自宅に繋がる生活道路に電柵のゲートが設けられたり、元々の住民に挨拶しても無視されるばかりかありもしない噂を撒き散らせられたり・・・・この著者は困難を呼び込む疫病神か? 
 つまり、田舎暮らしは楽園でもなんでもないよ、下調べ、準備をきちんとした方がいい、という話。それれでも20年経ったいま(執筆当時)もそれなりに楽しく生活しているわけで、やはりその生活は魅力的で気に入っているんだろう。

 

2025年1月10日金曜日

雪かきは大変 と 水道管の破裂? 「不都合な真実」

  朝、雪が積もっていました。10cmくらい。

 道路から玄関まで雪かきします。約1時間、身体はポカポカになります。


雪かきをしていると、家の前の道路を除雪車が除雪していきました。

でも、あまり除雪されていません。我が家への入り口には「除雪」された雪の吹き溜まりができていました。また、雪かきです。

 午後、使っていなくて止水している水道管の止水栓が「飛んで」物置が水浸しに。凍っていた水道管と止水栓(屋内なのに!!)の氷が溶けて、止水栓が痛んだろう。とりあえず元栓を閉めて暗くなる頃、お世話になっている業者さんに来ていただいて修繕。トイレは使えないし、食事の準備もできないし、お風呂にも入れない・・・・という危機は脱しました。よかった。

 こんな日なので、終日リモートワーク。捗りました。

 
 ロスの山火事が酷いことになってます。2020年の冬にはオーストラリアでも凄まじい山火事があり、コアラもたくさん焼け死にました。こんなことになっても、トランプ次期大統領は地球温暖化を認めないんでしょう。
アル・ゴア「不都合な真実」実業之日本社 ISBN:9784408553931







2025年1月9日木曜日

寒い一日「ナイル殺人事件」 「戦争中毒」

  寒い一日。外の氷は、今日は溶けませんでした。晴れたり、雪が降ったり。ここ美作は、完全に鳥取寄り・・・ということでもなく、一日の中で岡山寄りになったり、鳥取寄りになったり。

 こんな日は、映画。1930年代のナイル観光、客船。行ってみたい・・・・、と強く思う。多分、正しい映画の見方ではないけど。



 トランプ次期大統領はグリーンランドやカナダやパナマ運河がどうしても欲しいらしい。そのためには、武力を行使することも否定しない・・・と言った。

 これは、ずっと前の本。先日亡くなったカーター元大統領だって大統領就任時にはそうだった、と書かれている。
ジョエル・アンドレアス「戦争中毒」合同出版 ISBN:978-4772602990

 薄いマンガなのに、時間がかかってしまった。この本は、最初は9・11の前に書かれたものだが、翻訳版は9・11以後の「対テロ戦争」が加筆されている。この本によると、アメリカの現在の富が、19世紀から絶え間なく続けられてきた対外戦争(侵略)によってもたらされたものであることがわかる。アメリカの中枢がいかに好戦的で(それは現在では平和活動家の顔しているカーター元大統領だって同じである)、抑圧的で、差別主義的であるか!過去のアメリカの仕掛けた戦争を一覧すると、今回のイラクへの攻撃が何を目的としているのかが、伺えるような気がする。(2010.8.22)




2025年1月8日水曜日

堆肥化は進んでいる、かな?  「楽園のしっぽ」

  12月10日にミルフィーユにした枯葉と雑草→こちら ですが、1ヶ月経ったので掘り返して酸素を補給しました。

 まず、掘り出します。なんとなく、温かい気がします。下の方は結構分解が進んでいます。そして、決して臭いわけではない、何かお酒が発酵するような匂いがします。分解が進んでいる証拠でしょう。

 上の方2/3位を掘り出して、その下は掘り返します。目的は酸素を補給すること。掘り返した後に、掘り出した分解途中の枯葉、雑草を戻します。そして踏み固めます。
 最後にブルーシートで覆って完了。次はまた1ヶ月後に。


 そういえば、ずいぶん昔この本を読んだ。こんな生活もいいなぁと、その時思ったはずです。


村上由佳「楽園のしっぽ」文春文庫 ISBN: 978-4167709020

 こんな生活もあるんだなーというか、やっぱり実現に向けてスタートしないことには何も始まらないんだーと。房総の楽園を自ら作ってしまう・・・・何もないところから動物と季節の野菜に囲まれた農場へ。小説家だから出来るのではなく、きっと「想い」なんだろう。始めなきゃ、って思わせる本であった。でも、最後はちょっと驚き。小説家の「性」というものだろうか・・。ちょっと僕には理解しがたいが、だから小説家なんだろう。村山由佳はまったくの同世代。エッセイは面白い。


2025年1月7日火曜日

仕事をする 古い本を読む 「オリンピア1 ナチスの森で」

  昨日が仕事始め。今日はいくつかメールが来ていたのでその対応と、新年度の教科書の準備を進める。しっかりと仕事。

 そして、古い本を読む。美作市中央図書館にはたくさんの蔵書があるわけではないけど、新刊時に読み逃した本がそれなりにあって、ぼちぼち読ませてもらっている。


沢木耕太郎「オリンピア1」集英社 ISBN:978-4087830958

 1936年、ナチスによるベルリンオリンピックが開催された。監督レニ・リーフェンシュタールの記録映画「オリンピア」について、90歳を過ぎた監督本人にインタビューする。競技後に後から撮り直したり、裏焼きにしたフィルムを繋げたりしたことを本人に確認したり、認めさせたり・・・完全なドキュメンタリーではないことを明らかにしていく。そのことにどんな意味があったのかは明らかにされない。本人はナチとの関係性を否定する(社会的にもナチの協力者ということにはなっていない)が、この映画がヒトラーの神話を補強したのは間違いない。しかし、沢木はそのことは書かない。

 映画については最初と最後だけ。大部分は、このオリンピックで活躍した「日本人」の話。ギリギリ在命中に取材できたという感じだが、その臨場感はすごい。100m、走り高跳び、三段跳び、マラソン・・・。まるでその場にいたように書く。沢木の真骨頂である。


2025年1月6日月曜日

NEOHAS Book & Hotel 「しぶとい十人の本屋」

  大晦日から元旦は下関のNEOHAS Book & Hotel に滞在しました。昼間は本屋さんとして営業しているお店は、夜は宿泊者向けの「夜の本屋」になります。


 宿泊者だけの特別な体験です。照明を落とした本屋さんの棚をほぼ独占です。気に入った本のページをめくります。全部は読みきれないので、気に入ったら購入もできます。3冊買いました。


 部屋にはテレビはなく、でも壁は本で埋まっています。僕らが宿泊した部屋のテーマは「旅」。旅の本が壁を埋めています。



 気になった本のページを手当たり次第めくります。気に入ったら、じっくりと読むことができます。翌朝のチェックアウトは11時。朝食の後も読み進めることができました。



 国内の書店は減っていくばかりで、本も売れなくなってしまったけど、いろんなチャレンジをしている人はたくさんいます。



辻山良雄「しぶとい十人の本屋」朝日出版社 ISBN:978-4255013671

 Titleの店主が、個人で書店を営んでいる店主に話を聞きに全国を回った。なぜ自分は本屋をしているのか、それを探す旅だった。

 全国の、業界的にはとても有名で個性的な独立系書店の店主たちの話はとても興味深い。皆それぞれ個性的だけど、本が好きで、本を届けたくて、本屋が好きで、人が集まる場所が必要とされていると思っていて・・・・という共通項はすぐに見つかる。店主たちの熱量を感じる本だった。

 高久書店/市場の古本屋ウララ/ほっとけない/誠光社/ON READING/B&B/北書店

 この店主らの本屋さんに行ってみたい。