2025年2月26日水曜日

とても素敵な踏み台 「ある遭難者の物語」

  大川市の家具店で修行している甥っ子から、素敵な踏み台が届きました。玄関の土間から小上がりに上がるための踏み台を作ってくれました。デザインも、質感も、とてもいい感じです。




 ガルシア=マルケスの「百年の孤独」が文庫化されて、大ベストセラーになっています。もちろん、僕も買いました。マジックリアリズムの代表作で、世界的には「読んでいる」ことが当たり前の本なんでしょう。ただこの本は「難しい」。
 同じ著者のこの本は、ノンフィクションです。

 1955年2月、荒波のカリブ海でコロンビア海軍の駆逐艦から海上に放り出された数名の水兵たち。ひとりは偶然にも一緒に放り出された筏に乗り込む。しかし、他の水兵たちは、大波に翻弄され、わずか数メートル先の筏にたどり着くことができず、海に沈んでいく。
 そこから10日間のたったひとりでの漂流。太陽に焼かれ、そして極限的な餓え、渇き。幻覚。鮫との毎日の戦い。飛行機や船を見れば発見されたはずと喜び、鴎を見つけたり、海の色が変われば陸が近いと確信したり、しかしそのたびに裏切られて追い詰められていく。絶望の中彼はこう思う。「生き続けるよりも死ぬことの方がずっと難しい」。
 そして10日目、祖国の海岸に漂着。英雄になる。そして、忘れ去られる。

 マルケスが新聞記者だった時代、本人から取材して書いた「新聞記事」がこの物語。(2015年8月1日 記)




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