2025年2月2日日曜日

ミャンマーのクーデターから4年 「ビルマ・アヘン王国潜入記」

  今日は、ちょっと鳥取へ。名物・豆腐ちくわを買って帰りました。


 今日でミャンマーの軍事クーデターから4年だそう。やっと民主的な国づくりが軌道に乗ってきたなぁ、個人旅行者も行き始めていたところだったのに・・・

 その民主制の前の軍政の時代、まだミャンマーがビルマだった頃の国境地帯に潜入した日本人がいた。この本を読んだ頃、民主化する前の軍政だった。それから民主化を経て、今また軍政化にある。

高野秀行「ビルマ・アヘン王国潜入記」草思社 ISBN: 978-4794208491

 
 98年の出版だからもう随分前の話になるのだが、たぶんワ州あたりは変わっていないだろう。軍事政権はまだ続いている。著者は日本人であることを隠して、中国からビルマ・シャン州の州内州とも言うべきワ州に潜入する。目的は、ケシの種まきから収穫までを半年にわたり辺鄙な村で村人と一緒に農作業しながら過ごすことである。農民と生活するなかから、アヘンと軍閥ワ軍の関係、やっぱり農民は搾取されているだけだという関係、軍の腐敗、アメリカの謀略まで・・見つめていく、気がついていくのである。確かにそうなんだけど、そんな腐敗の摘発に燃えているとか、そういうのでは決してなく、結局自らアヘン中毒になってしまういういいかげんさが、とても気持ちいい。それにしても、地球上にはまだまだよくわからないところが多いのである。知られていないところが多いのである。ただ、このワ州だって地理的に隔絶されているわけではない。車で1-2日も行けば、タイ国境で、そこにはセブン-イレブンだってあるのだ。それほど「文明」に近いのだけど、政治的にはそれがものすごく遠いのである。著者の滞在した村にはラジオすらないのである。村人は世界にはビルマと、中国とワ国しかないと思っている、そんなところなのである。すぐ近くにセブン-イレブンもあるのに。
いやー、行けるものなら行ってみたい。(2010年8月12日 記)


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