今朝の朝日新聞を見てびっくり。ソマリランドのことがまるまる一面紹介されていました。(記事は→こちらです)選挙で政権交代するような民主的な国なのに、世界中のどの国も国家承認していない。世界って、どう言う仕組みなんだろう?
日本で最初にソマリランドを紹介したのはこの本でしょう。昨日に続き、高野秀行の本です。
高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」本の雑誌社 ISBN: 978-4860112387
すごいルポ。でも著者が高野だから、旅をしているようなのである。久々に大興奮した大著!
全土がリアル「北斗の拳」状態だと多くの人が信じている崩壊国家と言われる旧ソマリア。しかしそこに、独立を宣言して十年以上も平和を維持し、民主的な選挙で大統領を選び、平和裡に政権交代が行われている「国」が存在する。著者によると、国内に紛争を抱えているタイやミャンマーよりもずっと安全なのだそうである。それがソマリランド。独特の氏族社会、その掟、独立後の2度の内戦から学んだとんでもない知恵・・・・。著者は夜な夜なのカート宴会でその秘密を探りだす。そして、日本の2院制なんて意味がない、と喝破してしまうほど「正しい」独自の議会制度、民主主義の仕組みを作り出した秘密を暴き出してしまうのである。
当たり前だが、政治や民主主義を語る本ではない。何しろ高野である。基本的にUMA(未確認生物)を探す探検と同じように、彼にとっては、発見されていない未知の事実を探る旅なのである。無茶苦茶な旅なのである。そして、それを追体験できる幸せなのである。(2015年6月6日 記)

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