2025年3月13日木曜日

小さな棚にナショナルジオグラフィックが収まりました 「秘闘 私の「コロナ戦争」全記録」

 先日作った棚にナショナルジオグラフィックを収納しました。1995年の日本語版創刊準備号からほぼ全部揃っています。付録もついています。



 昔のものを久しぶりにめくってみましたが、記事は全然古びておらず、驚き。多くの記事が、今も新しい・・・と思いました。


 NHK朝ドラは2020年のコロナ禍の時代になりました。当時の記憶はまだ鮮明すぎて、そして僕もそうですが、世界中の全員が当事者だったわけで、まだ客観化できません。ドラマを見ていると息苦しくなります。当時の息苦しさ、生きづらかったことを思い出します。

 当時のこの方の発言にはいつも納得していました。科学的ではない言説が蔓延している中、この方だけはいつも科学的でした。


 著者はコロナの女王と言われ、新型 コロナ感染拡大の極初期からテレビに出ずっぱりで解説していた、国立感染症研究所の元研究員で、現白鵬大教授。感染免疫学、公衆衛生学の専門家。
 
 サイエンスに基づいた専門家としての発言は全くぶれず、それが研究者としての自らの「使命」に基づくものであったことがわかる。研究者、科学者とは、こうあるべきということを貫いていく強さに感動する。

 一方、分科会の尾身氏や岡部氏を、公よりも私を優先したと断罪する。政権に取り入って、重要な、権威であることの魅力に取り憑かれたのだろう。そもそも最初から間違っていたと指弾する。「最初に新感染症としなかった」判断が、この2年間のコロナとの戦いに敗北し続けた要因であると指摘する。

 そもそも尾身氏も岡部氏も呼吸器系感染症の専門家ではないのに、なぜ国民の命を預かるような要職に就いたのか、就けたのか、その経緯はこの著書ではわからない。しかし、著者は専門家のふりをした科学者の、サイエンスに基づかない発言や政策に、自らの身を削りながら、対峙していくのであった。まさに「秘闘」だった。(2022年1月30日 記)

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