2025年9月29日月曜日

表町ブックストリートのシミュレーション 「過疎ビジネス」

  おかやま表町ブックストリートのシミュレーションを開始しました。何しろ初めての一箱古本市への出店です。占有できるスペースは1m×1m。まずこの大きさにレジャーシートを折って、その上に持っていこうと思っている「箱」などをレイアウトしてみました。


 まあまあ、こんな感じでしょうか。あとは、何を持っていくかと、どう持っていくか問題です。


 今日のお勧め本

「無視されるちっちゃい自治体」「誰も気にしない自治体」を食い物にするコンサルの実態について、福島県国見町で実際に起こった「企業版ふるさと納税」を悪用したスキームを追うことで明らかにしていく。国民の税金を食いものにする醜悪なコンサルと、それでも構わないかのような「限界役場とも言えそうな自治体行政の機能不全」の状況は絶望的ある。

 この事実が明るみに出たのは、著者をはじめとする河北新報の記者の調査報道による。
「行政監視はマスメディアの重要な役割の一つで、中でも新聞社の役割は大きい。」「報道の自由は、表現の自由を規定した憲法21条が保証するものとされ、民主主義の根幹をなす「知る権利」に奉仕するものと考えられているためだ。」「その役割を報道機関が全国津々浦々で十分に果たせているとは、もはや言えないだろう」と著者は嘆く。


 実際にインターネットの普及に伴って紙の新聞の売上は激減し、アメリカなどでは地方紙の大量廃刊によって地方議会への住民によるチェック機能が働かなくなり、汚職の増加や陰謀論の拡散を招く土壌となる状況が現実になっています。日本でも同様で、廃刊にならずとも人員は削減され、求められるチェック機能を果たせなくなってきています。本書には「福島県の地元紙の福島民報と福島民友・・・・図ったように国見町執行部の言い分しか報じず、私としては心底幻滅していた」あります。「大本営発表」を「報道」するしかない「限界メディア」が増えているのでしょう。ここにも、絶望しかない。

 新聞がなくなった時、民主主義は崩壊する。権力は腐敗まみれになる。ジワジワと地方から始まってるようです。(2025年9月 記)


2025年9月27日土曜日

10月の営業スケジュールを作成しました 「書店怪談」

  10月の営業スケジュールを作成しました。10月は大学へ行っての教科書販売、おかやま表町ブックストリートへの出店、個人的な旅・・・と、かなりお休みが多くなっています。不真面目な古本屋です。ここからさらに変更がある場合は、SNSで発信します。よろしくお願いいたします。


今日のお勧めしない本
 書店員さんにはこの本はお勧めしません。

 書店員の皆さんは読まないほうがいいかもしれません。特に、遅番で最後にお店の鍵を閉める書店員さん、絶対に読むべきではありません。

 読み始めるとやめられません。最後まで読んでしまうと、後悔します。読まなければよかった、と。

 でも、読まなければ何故そうなのかわかりません。

 夜、一人で棚の整理をするのはやめましょう。棚の隙間を見るなんて、もっての外です。(2025年9月 記)

2025年9月26日金曜日

杉原千畝に救われた人々は何処に 「パレスチナ」

  国連総会が開催されている今も、ガザでは虐殺が続いています。世界はジェノサイドと認めました。認めていないのは、イスラエルとアメリカ・・・。でも、イスラエルによる虐殺を止めることができません。


 昨日、映画「杉原千畝 スギハラ チウネ」を見ました。杉原千畝のビザ発給によってナチスのユダヤ人迫害から逃れたユダヤ人は6,000人と言われています。現在ではその子、孫まで含めると25万人を超えるらしいです。その25万人の何人かは、決して少なくない何人かが、イスラエルに住んでいることでしょう。彼ら、彼女らはどう思っているのでしょうか?  虐殺される側にいた先祖のこと。そして、いま生きているということ。


今日のお勧め本

(サイードの序文より)

 「 そこは軍隊の占領下にあり、勝手に逮捕されたり、家が壊されたり、土地がとりあげられる悲惨な経験や、拷問の世界であり、本当の暴力が気前よくまたは残酷に行使される。そのお情けのもとに、パレスチナの人たちは、まさしく日々の一刻一刻を過ごしている」


 


2025年9月22日月曜日

これまでの記録を更新しました 「一九八四+四〇 ウイグル潜行」

 今日は7件の発送がありました。これまでの記録を更新する件数です。もう2度とこんな件数はないような気がします。郵便局へ2回もいくことになりました。メルカリやamazonからの注文です。とてもとてもありがたい話です。そこで今日もボチボチと商品をアップしました。でも、自前のweb-shopが欲しいかもしれません。


 今日のお勧め本 とても怖い本です。




 ビジネスホテルに到着すると空港のようなX線ゲートで手荷物検索。街中を歩くと警官の数が異常に多く、交番のような警察官詰め所が数百メートルおきにあり、安ホテルに泊まろうとすると人民警察の職務質問を受けなければならなく諦める。モスクの写真を撮ると、どこからともなく警官が現れて削除させられる。監視カメラはほぼすべての店舗の入り口と電柱に備え付けられていて、タクシーの中ですら撮影、盗聴されている。
 ウイグル人たちは決して本心を話さない。誰が政府と通じているかわからない、疑心暗鬼。日本の戦中の隣組のように互いに監視し合う世界。

 新疆ウイグルでは強制収容所のことなど聞けるはずもなく、隣国ウズベキスタンへ。そこで強制収容所からの生還者に話を聞く。その話は悍しいものである。

 しかし、隣国でもまた日本でも「本心」を語れないウイグル人がたくさんいる。彼らの家族や一族が新疆ウイグルにいる場合、ウズベクでも日本でも彼らが何かを話す、何か行動すると全てが中国政府に筒抜けで、その家族や一族に被害が及ぶ。そんなことが本書で語られる。

 2023年の中国は、オーウェル「一九八四年」を凌駕する監視社会だった。著者は自身は「親中」でも「反中」でもないという。現在の中国政府のウイグルに対する統治について「こうするよりほかにないかもしれない」と思うことすらあると吐露している。

 しかし、僕は怖い。

2025年9月21日日曜日

表町ブックストリートの準備を始めました 「モロッコオンザロード 終わりなき旅路 モロッコ編」

  今日は朝7時30分からボランティアで地域の温泉施設とその周辺の清掃作業。地域の方々が一堂に揃って2時間程度で完了。僕は大きな草刈機を持っていないので、温泉の天井と窓の掃除。役に立ったのかどうかはわかりません。

 10月13日(月・祝)のおかやま表町ブックストリートの一箱古本市の準備を開始しました。1m×1mの中に、僕の居場所も含めて収めなければなりません。本や棚(箱)は車で運ぶのですが、会場に乗り入れることも横付けすることもできないようです。近くの駐車場から運ばなければなりません。となれば、物理的にはそんなな多くを持っていくことはできなさそうです。

 まずはwebで過去の表町ブックストリートの写真をみつけて、出店者の皆さんがどのように展示しているのかを研究。分かったのは、千差万別だということ。路面に直接箱を置いている方、テーブルを持ち込んでディスプレイしている方、いろんな箱や棚を組み合わせて3次元で展開している方・・・。並べている本の冊数も本当に様々。

 棚(箱)は何を持っていって、どう並べるか、そもそもどうやって持っていくか・・・・等々、しばらくシミュレーションしてみようと思います。


今日のお勧め本 ロバート・ハリスの本を何冊かメルカリに出品しました。ロバート・ハリスは大好きな作家です。

 もう中年になったDJハリスとカメラマンHABU、バリでカフェをやっているツバサの3人でレンタカーでモロッコを旅する。とにかく旅のスタイルがかっこいいのである。48年生まれのロバート・ハリスは60才手前なのに、HABUもツバサも大して変わらない歳で、かっこいいのである。そして、モロッコが無茶苦茶魅力的なのである。こんな旅をしたいと、少し将来が明るくなったのである。(2010年11月 記)

2025年9月20日土曜日

イグ・ノーベル賞はシマウシ 「本の虫」

  木・金と大学へ行って、後期の教科書の荷受けと検品、棚だしをしてきました。


 さて、今年のイグ・ノーベル賞に「シマウシ」の研究が選ばれました。牛にシマウマと同様の縞模様を施すと虫が近づきにくくなり、ストレス軽減、感染防止等に効果がある、という研究に対してその研究チームに授与されました。


 むかし、「水からの伝言」がベストセラーになって小学校の道徳の授業でも教材として使われた、ということがありました。水に「ありがとう」などの「よい言葉」を見せると、きれいな結晶ができて、「ばかやろう」などの「わるい言葉」を見せると、きたない結晶ができるというものです。九州大学の助手が物理学会で発表したものが元になっているようですが、こんなトンデモ研究と「シマウシ」は実際は紙一重なんでしょうか?   Yahooニュースには「「日本は海外に比べ、追求するための環境が整っている。サポートする大学や研究所の“懐が広い”」。だから、イグ・ノーベル賞にもつながるようなユニークな研究ができているのではないかという分析でした。」という記事がありました。

 ただ、いまの大学ではそんな「懐の広さ」が急速に失われているようです。


 今日のお勧め本

 この研究にもぜひイグ・ノーベル賞を!


「鼻行類」並の奇書。
読み虫、書き虫、活字虫症候群、読み癖症候群、読書環境依存症、書籍購入症候群…、本の虫は実在した! すべての本好き人間必携の、「本の虫」の生態と病理に関する研究奇書。



2025年9月15日月曜日

次の営業は9月20日(土) です 「天路の旅人」

  今日もお客様を待ちながら、教科書仕事。とりあえず、シラバスの全チェックが完了してヤレヤレです。先生からの反応もそれなりにあって、発注もしています。

 今週木曜日に教科書が入荷します。おそらく300箱くらいでしょう。その荷受けと、検品、棚出しに18日(木)、19日(金)と大学へ行きます。したがって、19日(金)はお店はお休みになります。次のオープンは20日(土)です。


 今月のフェアは「世界を歩くスピードで旅する」です。西川一三のチベット、インドの旅も歩く旅でした。

今日のお勧め本

この本(古本) は Books tabito 蔵 に在庫あります

 沢木耕太郎はこう書く「私が描きたいのは、西川一三の旅そのものではなく、その旅をした西川一三という希有な旅人なのだ、と。」

 戦争末期、満州から蒙古人のラマ僧に偽装して中国奥地、チベットを密偵した西川。戦争が終わった後も、インドとチベットを往復した交易をしたり、インド、ネパールの仏教の聖地を訪ねて回ったり。基本的に徒歩の旅である。数ヶ月の徒歩の旅を繰り返していく。雪に埋もれた峠を越え、凍りついた絶壁の細道を通り、追い剥ぎに狙われる。インドでは無賃乗車を繰り返すが・・。

 何が西川を突き動かしたのか? 言葉を覚え、経典を暗記し、蒙古人のラマ僧になりきって、密偵という使命も無くしなった後にも旅を続けたのはなぜ。
 亡くなる前、自宅で娘にかけた最後の言葉「もっといろんなところへ行ってみたかったなあ・・・」ということだったのか。

 そして、「こんな男がいたということを、覚えておいてくれよな」。

 僕ももう絶対に忘れることはないだろう。すごい人間がいたものだ。(2023年5月 記)





2025年9月14日日曜日

言葉が通じない 「僕には鳥の言葉がわかる」

  午前中の雨が止み、午後は曇り。猛暑は去って、秋の気配が充満してきました。今日も栗が落ちていました。


 今日もお客様を待ちながら受託している教科書仕事。明日までには終わりそう。捗るのは、お客様が来られないからであり、ちょっと寂しい。昨日は嬉しいことに、捗らなかったのですが。



 さて、今世界でも日本でも、同じ言葉を使っているのに、互いに理解できない、通じない事態が進んでいますね。本当に残念なことです。このことを、鳥たちはどう見ているんでしょうか? 

 シジュウカラは互いの言葉を理解し、一致して行動したりもするそうです。シジュウカラの言葉を混群しているコゲラやヤマガラたちも理解するそうです。

今日のお勧め本

 僕は毎朝、鳥たちの囀りで目が覚める。その囀りに「求愛」や「縄張り」以外に「餌があるぞ、集まれ」や「蛇がいるぞ」や「鷹がいるぞ」など同種や別種の鳥に知らせる言葉が含まれているとは・・・・。

 シジュウカラの鳴き声のレパートリーが驚くほど豊富なことに気づいた著者は、軽井沢の山に通い観察を続け、その鳴き声ひとつ一つに意味があることを突き止める。そして「ジャージャー」という鳴き声(=言葉)を聞いたシジュウカラは蛇を頭に思い浮かべ、それを探して危険度を判断する。そのことを様々な実験、観測で証明していく。その過程が面白すぎる。
 
 世界的なジャーナルに掲載されたいくつもの論文は大絶賛を浴び、ついには「動物言語学」という新しい学問分野を立ち上げてしまう。

 人間だけが言葉を操れるのではなく、シジュウカラも言葉を操ることが証明されました。であれば、他の鳥類も哺乳類も言葉を操っていると思うことが自然でしょう。爬虫類や両生類が言葉を操れないと証明されたこともなく、それらも言葉を話しているとしたら・・・。そしてそれらの意味を僕らが理解できるようになったら、山歩き、街歩きが今よりも100倍も楽しくなるでしょう。そんなことを思わせる名著! (2025年9月 記)


2025年9月13日土曜日

朝日新聞「こども食堂」看板やめます 「体験格差」

  今日の朝日新聞のオピニオン&フォーラムは「「こども食堂」看板やめます」。「こども食堂」の名付け親であり、13年間「こども食堂」を続けてこられた近藤博子さんへのインタビユー記事。

 「こども食堂」へ僕が抱いていた疑問について、最初にはじめた近藤さんもやはりそのように感じておられたんだ・・・と。「こども食堂」は緊急避難的であったはずなのに、拡大するばかり。今では、政治や行政までもが「こども食堂」を「支援」しようとする。政治や行政の失敗が「こども食堂」という結果になっているのも関わらずである。彼女は、本来議論されるべき問題が議論されていない、と怒っています。


 この本も子供の貧困問題です。「こども食堂」とつながっています。

今日のお勧め本

この本は Books tabito 蔵 に在庫しています

 なんとなくそう思っていたけど・・・というのを調査を通じて可視化したのが重要。

 直近1年間での「体験ゼロ」の子どもたちが約15%いるという。学校外での習い事やスポーツ、家族旅行や地域の行事への参加が全くない子どもたちである。世帯年収が300万円以下の家庭では約30%にもなる。

 「体験」にはお金もそうだが、時間も必要になる。シングルマザーの家庭など、お金はなくとか工面できてもそのお金を稼ぐために時間は工面できない。送り迎えや当番がある「体験」には参加させることができないのだ。

 第2部では具体的な体験格差が報告される。

 なぜ「体験」が必要なのか。「体験」は「子どもたちにとっての想像力の幅、人間にとっての選択肢の幅」に大きな影響を与えるからであり、「今を生きる子どもたちにとっての楽しさや充実感の問題であり、将来の人生の広がりに関わるより長期的な問題でもある」からであると、著者は言う。

 本書には、体験は贅沢品か、と問いがある。

憲法第25条には、「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある。「文化的な最低限度の生活」の程度は時代によって変化していくだろう。子どもたちの一定の「体験」というのはそれに含まれていいのではないだろうか。結局は貧困の問題であろう。

 第3部では著者の提案と、実践が紹介されている。(2024年5月 記)

2025年9月12日金曜日

昨日は9・11 いつか来た道? 「SIGHT SPECIAL ISSUE 2001 同時多発テロ緊急特別号」

  今日もお客様を待ちながら受託している教科書の仕事。先生方へメールを送りながら、注文いただいた分の発注作業をしていました。ぼちぼち進行しています。

 みまちゃんネルを見ました、ということで「商工会」のパンフレットを持ってきていただきました。こういうことも考えなければならないんでしょうね。一人で悩まずに、相談できるところがあるというのは心強いものです。

 さて、昨日は9・11でした。あれから四半世紀です。なぜ9・11は起こったのか、世界の状況は25年前よりも悪くなっているような気がします。改めて、あれはなんだったのか、そして2度と同様なことが起こらないために、というか同様なことは規模こそ違うがあれからもずっと起こっているわけだけど、どうすべきなのか、考えて行動する必要があります。あの後、世界は螺旋階段を登るように、少しずつ良くなっていたはずでした。でも、そうではなかった。

 Books tabito 蔵 にある当時の雑誌です。


 それらの中から、本日のお勧め本


2025年9月8日月曜日

映画化されたんですね 12月5日公開決定! 「ペリリュー 楽園のゲルニカ」

  今日も教科書の続き。メールを送ったおかげで、新たに10点ほどの教科書を受注。もうしばらくコツコツと続けます。


 さて、ネットか新聞か・・・わからなくなってしまいましたが、コミック「ペリリュー 楽園のゲルニカ」が映画化されて、12月5日に公開されるという情報を見ました。



映画の公式サイトは→https://peleliu-movie.jp/


2025年9月7日日曜日

教科書作業の続き 「歩みを止めるな! 世界の果てまで952日リヤカー奮闘記」

  今日もお客様のご来店を待ちながら、大学の教科書作業の続き。ひたすらシラバスのチュックをしていました。


 お知らせしていますように9月のフェアは「世界を歩くスピードで旅する」です。

今日のお勧め本


 2015年秋、南米大陸の最南端、アルゼンチンのウシュアイアから始まったリヤカーを引いた徒歩での旅は、2018年5月、北極海を臨むカナダの寒村トゥクトヤクトゥクで終わる。ユーラシア大陸、オーストラリア大陸、北米大陸を横断し、アフリカ大陸をリヤカーを引いて縦断した著者の最後の旅である。
 時速5Kmの旅で、たくさんの人と出会い、その親切に触れ、そして信じられないくらい美しい風景に会う。コロンビアやエルサルバドルなど治安が悪いと言われている国でも、当たり前だけど人々は普通に生活しているし、そして親切に旅行者を助け、著者は旅を続ける。

 サイクリスト(もちろん徒歩旅行者も)のために宿を提供するパン屋さんやレストラン、消防署(!)、出会ってすぐに「うちに泊まればいい」と安全なベッドと熱いシャワーと温かい食事を提供してくれる多くの人々。すれ違いざまに、追い越しざまに飲み物や食料とそして笑顔と素敵な言葉をくれるもっと多くの人々。そこには、チャレンジや勇気や冒険をリスペクトしながら、共に同じ時代を生きている人間への優しい眼差しがある。著者の体験が羨ましい。(2021年12月 記)




2025年9月6日土曜日

国防総省から戦争省へ 「終わりなきアメリカ帝国の戦争」

 今日はずいぶん涼しくなりました。秋を感じます。

 昨日に続き、お客様を待ちながら大学の教科書の仕事です。シラバスに書かれている教科書の注文が来ているかどうかを確認して、まだだったら、先生へメールします。シラバスが書かれたのは1〜3月頃なので、その時に書いた教科書から変更されている場合もあるので先生への確認は欠かせないのです。後期に開講される講義は学部だけで2000強、大学院を入れると4000強になります。コツコツとやっていくことにします。

 トランプ大統領は国防総省を戦争省へ改称しました。名は体を表す、の通り国を防衛する組織から戦争をする組織へ変えたということでしょう。現代の戦争は、ウクライナ戦争ですら建前としては国防のため、ということなんでしょうが、その建前もかなぐり捨ててしまったということでしょうか。アメリカもまた、侵略戦争を始めるんでしょう。最初は、パナマかカナダかグリーンランド。恐ろしいことです。

今日のお勧め本


 ブッシュ政権の頃のアメリカ。ただ、トランプの関税政策、アメリカファーストが決して彼の創作ではなく、アメリカに連綿と流れる政治思想でるのと同様に、力による外交もずっとアメリカが行ってきたこと。戦争省ではない時から、アメリカはずっと帝国であった。

2025年9月5日金曜日

大学の教科書の注文はいつも楽しい 「ロバのスーコと旅をする」

  大学の後期の始まりは10月2日。今、先生方からの教科書の注文がピークで、お客様のご来店を待ちながら、せっせと出版社へ注文しています。もう40年近くこの仕事をしていますが、いまだに発注数をどうするか、一点一点悩みまくります。先生の指示数、過去の実績、そして出版社の姿勢(?)。同じ教科書を毎年指定される場合は、大体前年の8掛けくらいの実売になります。でも、ならない場合もあります。教科書指定と参考書指定でも実績は大きく異なることになりますが、参考書指定でもほぼ受講生数が売れる場合もあります。

 そして出版社。追加に対してすぐに宅配便で送ってくれる出版社の場合はできるだけ返品が出ないように数量を絞って発注します。しかし、絶対に直送してくれない出版社の場合は、学生や先生に迷惑をかけないために、多少返品が多くなっても仕方ないと多めに発注します。何しろ取次店経由の追加仕入れの場合は入荷に10日位かかってしまいます。これでは15回の授業のうち2〜4回くらい終わってしまいます。地球の裏側から10日かかるというのならまだわからないでもないのですが、東京から、あるいは京都から10日もかかるなんて・・・。それに、どんなにいろんな要素を検討して発注したところで、やっぱり余るものは余ります。その時に容易に返品ができるかどうかというのも発注数の決め手になります。

 40年近くやっていても、途中品切れはするし、大量に余る場合もあります。でも、この作業は楽しいものです。いろんな要素を考えて、発注するという行為そのものが楽しいんですね。教科書の販売が終わったとき、ぴったしハマった場合はとてもいい気分になります。ある意味、ギャンブルの楽しさに近いと言えば・・・問題がありますね。AIが発注数を決めてくれて、もっと正確になって、途中品切れなし、返品も極小になるのならば、その時は僕はお払い箱になります


 9月のフェア「地球を歩くスピードで旅する」から、今日のお勧め本です。

 ロバのスーコと旅をするのはモロッコ、その前のトルコはロバのソロツベと旅をし、その前のイランで旅したロバには、名前はない。

 ただ歩く旅ではなく、ロバと一緒に歩く。コロナ明けの2022年イランに舞い降りた著者は、現地でロバを買い、共に旅する。追い剥ぎにあったり、犬に襲われたり・・・完全に安全な旅ということではないが、多くの人たちの親切で旅を続ける。交通機関を使えば安全な旅ができるんだけど、路上を歩き、路上に寝る旅は、それが日本だってリスクがあるように、同じ程度にリスクを抱えながら旅を続ける。そんなリスクを抱えても、個性あるロバとの旅は楽しい。(2025年2月 記)

2025年9月1日月曜日

9月のフェアは「世界を歩くスピードで旅する」です 「サマルカンドへ」

  2005年9月のブックフェアは「世界を歩くスピード旅する」です。

 ひとり、歩いて世界を旅する。そこには、歩くスピードだから出会える人、社会、風景があります。こんな旅、してみたいですね。



 そんな本の中から1冊。
今日のお勧め本
 
 イスタンブールから西安まで、シルクロードを一人歩く旅の第2巻。トルコの東から、イラン、トルクメニスタン、そしてウズベキスタンのサマルカンドまで。60過ぎの男の2000年の旅。サマルカンドの響き、旅人、バックパッカーを惹きつけてやまない、魅力的な地、タイトルに惹かれて買ってしまったのはもうずいぶん前のこと。

 著者もまた一般の欧米人と同様にイランには「恐れ」を抱いて入国する。しかし、イランの人々の魅力的で、信じられないくらいの優しさに触れながら、イランの魅力を発見していく。歩くスピードで発見していく。日本人には、イランの人々の優しさ、旅のしやすさは知れ渡っているところだが、フランス人の著者には驚きの連続だったんだろう。したがって、イランの旅は、とても詳細に魅力的に綴られていく。もちろん、いいこと、楽しいことばかりではないけど。
 一方、トルクメニスタンとウズベキスタンの旅はあっさりとしている。警察国家の官憲の酷さが際立つ。多分面白くなかったのだろう。今はどうなっているんだろう? ただ、今回の旅の目的地、サマルカンドのバサールは、それはそれは、魅力的なのである。まるで、沢木耕太郎の「深夜特急」の香港の屋台街のように。
 行ってみたい・・・・(2021年2月 記)