今日は日中の気温が上がらず、とても寒い一日でした。蔵のなかはストーブを焚いているのですがなかなか暖まりません。お客さんの来店もなく、webでご注文いただいた分の出荷だけで、心身ともに冷えてしまいました。
ノーベル平和賞を受賞したベネズエラのマチャド氏が、変装したりしながら国を脱出してノルウェーに到着したというニュース。このことで、国からは逃亡犯として追われることになりました。かつて、中国の受賞者は結局国から出ることができず、その後獄死しました。
ベネズエラはかつてはとても民主的な国でした。しかし、民主的な手続き(=選挙等)を踏んで権威主義的な国になってしまいました。民主主義は不断にそれをきちんと維持しようとしない限り、その仕組みの中で権威主義的にも、独裁にもなりうるということです。アメリカもそうなりつつあるし、この国も怪しいものです。アメリカに希望があるとすれば、大統領の任期は最大で2期8年だということでしょう。権力に長く居座らせてはいけなんです。
今のベネズエラはこんな国です。
北澤豊雄は快著「ダリエン地峡決死行」の著者。コロンビアの日本料理屋「侍や」を拠点に中南米を旅するライターが破綻国家と噂されるベネズエラに2019年に3度「潜入する」。潜入すると言っても、不法入国するわけではない。スポーツ記者と偽ったり、単なる旅行者と偽ったり・・・まあ、そんな感じで入国し、取材する。
世界一の埋蔵量を誇る石油で豊かな社会経済を作っていたベネズエラだが、どこでどうしたのか・・今や最低賃金が月額400円(時給ではない、月収!)の国になってしまっている。そして、報道で伝えられる悲惨な状況。
その本当を見たいと思った著者はいろんな手段を使って使って「潜入」する。何しろ「ベネズエラに行くコロンビア人の商人、十人中六人が帰ってこない」と言われるくらいに危険らしい国なのである。しかし、実際に著者が見た街には貧者が溢れているわけでもなく、まして死体が転がっているわけではない。
しかし、やっぱり強盗に会うし、騙されるし、警察に拘束されるし、賄賂を要求される。命の危険はいつもそこにある、という感じ。ベネズエラでたくましく生きる人々のこと、破綻しかけた国の警察などの腐敗、月収400円の経済の仕組み・・ドキドキが止まらない潜入記。
21世紀のこの地球のことである。(2021年4 月 記)

0 件のコメント:
コメントを投稿