2025年11月24日月曜日

一週間ぶりの営業でした 「Humankind 希望の歴史(上) 人類が善き未来をつくるための18章 」

  22日(土)の愛知・犬山での大学時代のサークルの同窓祭に合わせて、まだ行ったことのなかった比叡山・延暦寺、信楽、なばなの里のイルミネーションなどを巡る旅に行っていました。それで、1週間ぶりの営業となりました。

 すっかり寒くなって、蔵の中はストーブを付けての営業です。そして旅行中に注文をいただいた本の出荷準備など。


 安青錦の優勝はとても喜ばしいのですが、ウクライナ国民はいま、とてもそれを盛大に祝うという状況ではないでしょう。アメリカから突きつけられた「和平案」は、戦後の80年の世界の歩みを無にするようなとんでもないものだと思います。世界中の知恵が試される局面になっています。さて、世界、特にヨーロッパと日本はどんな知恵を出すことができるのでしょうか。ウクライナにとって、瀬戸際です。それは、世界の「秩序」についても同様です。秩序も正義もない世界に向かうことにならないように・・・・・。

 この本の著者は「ほとんどの人は、本質的にかなり善だ」と言います。ほとんどの人の中に、アメリカやロシアやイスラエルのなどの指導者は入らないのでしょう。しかし、本当に「ほとんどの人は、本質的にかなり善」なのでしょうか?  

この本(古本)は Books tabito 蔵 に在庫あります

 「万人の万人に対する闘争」は正しくない。「ほとんどの人は、本質的にかなり善だ」ということを多くの事実から証明していく。

 ロンドン大空襲、「蝿の王」、「利己的な遺伝子」、銃を撃たない兵士、ジャレッド・ダイヤモンドのイースター島の物語、スタンフォード監獄実験、ミルグラムの電気ショック実験・・・信じられている多くの「事実」は実は事実ではなかったことを暴き、人間が本質的にはどれだけ善かを証明していく。

 後半では、「最悪な人間を想定した現在のシステム」= 法の支配、民主主義、資本主義・・・を乗り越えていく「最良の人間を想定したらどうする」から新しい世界を構想していく。コモンズ、アラスカの永久基金配当(一種のBI)、リゾートみたいな刑務所・・。

 謎は、本質的に人間はかなり善であるにも関わらず、どうしてホロコーストや野蛮な殺戮や、そしてウクライナへの攻撃が起こってしまうのか、ということである。著者は「私たちを最も親切な種にしているメカニズムは同時に、わたしたちを地球上で最も残酷な種にしている」「友情と忠誠心と団結、すなわち人間の最善の性質が、何百万という普通の男たちを史上最悪の虐殺へと駆り立てたてたのだ」と書く。それは、人類は身近な人には共感するが、1000人、100万人、70億人に共感することは不可能で、身近な犠牲者に共感するほど、敵をひとまとめに「敵」とみなすようになるからだという。つまり、共感が私たちの寛容さを損なうと。

 何回も繰り返し読んだけど、ここの部分がまだよく理解できない。では、どうすればこの悲劇を繰り返さなくて済むのだ? それは「最良の人間を想定したシステム」に置き換えていくことで可能なことなのか?  

 ただ、人間はそう簡単ではではない、ということは間違いない。

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