2025年11月7日金曜日

11月の営業スケジュール 「透析を止めた日」

  今日も残念ながらお客様の来店はありませんでした。

 遅くなりましたが、11月の営業スケジュールをここにもアップします。


 基本は金・土・日・月に営業します。20日からは小旅行ということで、21〜23日は閉店します。30日は地域の会合のため閉店します。営業日は決して多くありませんが、みなさまのお越しをお待ちしています。


 昨日の朝日新聞1面に「緩和ケア 腎不全も」という記事が掲載されました。https://www.asahi.com/articles/DA3S16338420.html

 このことの実現に貢献したのが、この本です。

 知らないことが多すぎる。この本からたくさんのことを知った。

 透析患者は生きているかぎり透析を続けるしかないことは知っていたけど、透析を止めた後に旅立つまでの間に人生最大の苦しみがあることは知らなかった。止めたら死ぬけど、それは穏やかなものだと思っていた。

 誰もが、死の間際に緩和ケアを受けられるものと思っていた。しかし実際は、緩和ケアを受けられるのはがん患者とAIDS患者、重度の心不全の患者に限られていて、透析患者をはじめその他の病気の患者は受けることができない。

 透析に血液透析と腹膜透析という二つがあることも知らなかった。日本の腹膜透析の患者は透析患者全体の2.9%だという。香港では69%、欧州やカナダでは20〜30%、日本は極端に少ない。

 著者は取材を進める中で、腹膜透析患者のQOLがとても高いことに気がついた。終末期に腹膜透析を選んだ患者と家族、医療関係者の見取りの場面がとても穏やかで、どこか「納得」して死を見送っていたと感じた。

 しかし、日本で腹膜透析はなかなか普及しない。そこには、巨大医療ビジネスの闇、それは診療報酬という形での国の「関与」がある。それらを明らかにしながら、それでもこの状況を改善しようと全国で励んでいる医療従事者を取材し、僅かな希望を見出そうとする。

 本書は、著者と透析患者の夫の塗炭の苦しみから、「ことに終末期に生じる問題について、患者の家族の立場から思索を深め、国の医療政策に小さな一石を投じようとする」ものである。そして、その試みは成功し、国は緩和ケアの対象に腎不全を含めることにした(2025年11月5日 中央社会保険医療協議会)。

 慢性腎臓病は日本人の5〜8人に1人が罹患する国民病(本書解説より)であるので、僕自身、あるいは家族や友人たちの誰が罹患してもおかしくないものである。本書に出会って、本当に良かった。(2025年11月記)


0 件のコメント:

コメントを投稿