随意契約備蓄米の物流と比して入札備蓄米の物流の遅さが際立っており、JAや大手米卸に批判の矛先が向けられています。そもそもの銘柄米の高騰にしても、実際のところ原因がはっきりせずに、JAなどに疑いの目が向けられています。この辺りについては、憶測ではなく事実を突き詰めて欲しいところです。
米を輸入についても、直近の対処と今後の農政の議論をごっちゃにして「輸入はけしからん」みたいなことを言っている政治家もいますが、この辺りははっきり分けて議論して欲しいものです。
主食である米は自給するべきだということを前提に
・持続可能な米作のための価格という議論はやめた方がいい
・国民には主食にふさわしい価格で提供する
・一定規模の農家や農事法人には、生産性を向上させていることを前提に米作が持続可能になるように所得補償する
・農村、中山間地の景観は国民の財産であることを認識し、その維持(小規模農家、兼業農家)のために費用は給付する
こんなことだと思いますが、物事は単純ではないのでしっかりと議論して欲しいものです。コストをかけなければならないことにはかけるべきなんだと思います。
さて、何かと話題のJAです。米だけではなく、何かと「闇」を抱えているようです。
驚きの最終盤。どんなミステリーよりもミステリーな結末。日本社会の闇は深い。
対馬のJAで神様、天皇と呼ばれていた男が車ごと海に飛び込んだ。彼はなぜ死ななければならなかったのか? 著者は JA共済を舞台におこる様々な不正、というよりも「闇」を暴いていく。それは、著者の前著「農協の闇」(現代新書)が描き出した闇の一つの具体的な噴出。
ただ、執拗な、徹底した取材でそれは海に飛び込んだ男「だけ」の犯罪ではなかったという真実を暴いていく。対馬JA、彼によって共済加入した対馬の人々による共犯。みんなが「受益」者だった。対馬JAだけではない、JA共済、JA全体もまた「受益」者だった。そして、被害者は全国の他の共済加入者。それが著者の結論。
しかし実際には、彼だけの犯罪とされ、JAや地域は被害者とみなされ、共犯者たちは組織の中で昇進し、地域の人々は普通に生活を営む。日本社会の闇をそこに見る。(2024年12月記)

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