広報していないので、元々期待もしていないのですが、今日は来店「0」でした。基本的に、そういう日が続くことを想定しています。知っていたって、そう簡単に来られるところじゃないですので。
ちょっと前に録画していたNHK「50年目の悪夢 ~大虐殺 加害者たちのカンボジア~」を 見ました。ホロコースト、文化大革命、スターリンの大粛清・・・そして、いまパレスチナで起こっていること。これは、人間の持つ本質的な部分なのでしょうか。
この本は、1999年のNHKスペシャル「ポル・ポトの悪夢」のための取材をもとにして、加害側の証言から大虐殺の真相に迫ろうとしたものです。
カンボジアに行ったときから、この国の現代史に関心はあった。虐殺の事実は映画「キリング・フィールド」や、テレビの映像でそのことがあったことだけは知っていたが、なぜそのことが起こったのかについては知らなかった。どうして同胞(同胞ではなくてもそうなんだけど)を虐殺できるのだろうか。僕の行ったシュムリアップ、アンコールワットでそのことを知ることはできなかったし、カンボジア自身がそのことを積極的に明らかにしようとしているとも思えない。本書ではNHKの記者が、クメール・ルージュの元幹部への取材を中心に、なぜそのような大虐殺が起こったのかに迫る。ポル・ポトの人間性の問題なのか?その思想が必然としてそういうことになったのか?なぜ多くの国民がその狂気に手を貸すことになったのか。取材のなかで、次第に明らかになっていく。カルト集団と同様に国民全部が洗脳されたのだとか、強制労働で思考停止に追い詰められたのだとか、幹部は自分が粛清されないために積極的に関与していったとか、おそらくそのすべてが絡み合ったのだろう。それにしてもまだ僕には理解できないのだが、現代史のなかで、ソ連のスターリンによる大粛清や、中国の文化大革命など、共産主義、社会主義国家に特徴的にこのようなことが起こったのは、その主義と全く関係のないことなのだろうか。今北朝鮮で起こっていることは、これらとは関係のないことなのだろうか。緩やかな虐殺が起こっていないとは、誰か断言できるのか?本書で明らかになったのは、「人間はどんなことでもできる」ということである。同胞を虐殺していくこともできるし、難民を救うこともできるということである。(2001年記)

0 件のコメント:
コメントを投稿