2026年5月16日土曜日

日に日に世界が悪くなる気のせいかそうじゃない 「憲法に緊急事態条項は必要か」

  毎朝、新聞を読むと「日に日に世界が悪くなる」と思わずにはいられませ。気のせいかそうじゃない、でしょう。

 憲法改正論議はたくさんすればいいでしょう。でも、いま議論されている緊急事態条項はとんでもなくまずい感じがします。多くの憲法学者は緊急事態条項がなくても統治できる、と考えています。それなのに「できない」という政治家は、何か別のことを企んでいるのだと思わざるを得ません。とてつもなく不気味です。

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 現憲法は災害などの緊急事態について想定し、国会が機能するように定めているし、法律で一部の基本的人権を制限することまで含めて準備している。災害にも、テロにも現憲法と法律で対処できるのである。できるように原理的にはなっているのである。出来ないとすれば、きちんと準備していない国会と行政の怠慢でしかない。そして、この国が先の大戦に突き進んで引き返せなかったことや、例えばワイマール憲法下において合法的にナチ政権が誕生したのは、どちらも国家緊急権の乱用であった事実を踏まえれば、現憲法は国家緊急権を認めていない、と著者は言う。それが学会の通説だと。
 そして、自民党の憲法試案にある国家緊急権条項が、それら過去から一切を学ばないばかりか、大日本国憲法の国家緊急権よりもさらに首相に権限を集中させ、基本的人権を制限し、国会や裁判所の役割を排除する、とんでもなく危険なものであるということを明らかにする。(2016年3月記)


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