2025年10月31日金曜日

今日入荷した本 「税金で買った本(1)」

  10月最終日はとても寒い雨になりました。こんな日は、お客様はありません。買い取った本をクリーニングして、値入れして、お店に出しました。


 退職してから、市立図書館へよく行って、借りるようになりました。新刊本屋さんでもこれまでと同じように買ってはいますが、図書館も活用するようになりました。読みたい本を全部買っていたのでは、今後の生活が立ち行かなくなりそうです。

この本は、Books tabito 蔵 に在庫があります 300円
原作:ずいの 漫画: 系山冏 「税金で買った本(1)」(講談社) ISBN:9784065261682

 公共図書館の本を「税金で買った本」と思ったことはなかったけど、確かに税金で買った本です。

 納税者の大学生は「元を取るために」スマホやパソコンを目一杯充電しに毎日図書館へ通ってます。数時間かけてとった元は5円。本やCD、DVDを借りた方が元々れるし、楽しいということに気が付きます。

 税金で買った本が並んでいる図書館での、図書館員と納税者の攻防、図書館員は大変です。そして、本を借りにくる納税者にもさまざまな人生があります。

 本と図書館を愛する人たちの物語。(2025年10月 記)


2025年10月27日月曜日

蔵へのアプローチを改修します 「旅行人」でとんでもないセールが・・・

  昨日は地域の月イチの会合でお休みでした。

 さて、お店がオープンして半年になろうとしていますが、お店の前は土に草が生えている状態で、雨が降れば足元がとても悪くなります。そこで、アプローチを改修することにしました。まずは土を少し取り除いて・・・・・


 次の営業日までには新しいアプローチができているように頑張ります。


 バックパッカー紀行の系譜としては、小田実「なんでも見てやろう」→沢木耕太郎「深夜特急」→蔵前仁一「ゴーゴーインド」でしょう。すでにどれもがパックパッカー紀行の古典といってもいいでしょう。その蔵前仁一が主宰する「旅行人」でとんでもないセールが始まっています。旅行人発行の書籍が、サイン入りも含めてオール440円になっています。もう完売も多くなってきていますが、旅行人ファンには、バックパッカーの皆さんには絶対におすすめです。この機会を逃すと、旅行人の本は古書店でしか手に入らなくなりそうです。
→ こちらへ https://ryokojin.co.jp/shop/ 



 旅行人の本は大体持っているのですが、何冊か手元になくて注文しました。配達されるのが楽しみです。

 当店の今日の新しい入荷です。





2025年10月25日土曜日

web注文分の発送と ストーブ点火

  月曜日から沖縄へ。今日 12時に帰宅して、1週間ぶりの営業になりました。不在中の注文分を梱包して発送しました。いつもは郵便局なんですが、今回はローソンで。流石に、月曜日まで発送を遅らせることもできません。

 1週間不在している間に、季節はもう冬の入口になっていました。蔵の中は、外よりも冷えていて、我慢できずにストーブに初点火しました。


 少し暖かくなりましたが、なんにしろ隙間だらけの蔵です。本格的な冬を迎える前に寒さ対策をなんとかしなければ・・・・。



2025年10月19日日曜日

コミックを追加しました 表町ブックストリートで買ったZINE「20万円で新婚旅行 その内訳」

  新着コミック--新着といっても古本ですが--を並べました。棚が少し変わった、と実感していただけると思います。





 先日のおかやま表町ブックストリートで買った2冊目のZINEは「20万円で新婚旅行 その内訳」でした。昨日紹介したZINEとは作りは「正反対」と言っていいでしょう。A4サイズのコピー用紙に両面印刷(コピー?)してホッチキスで中綴じにした16ページ、A5版のZINE。ZINEって自由でいいですね。

 僕はこの「内訳」っていうのに惹かれます。沢木耕太郎は「深夜特急」の中で、小田実「なんでも見てやろう」は旅の費用が具体的ではないと書いていましたが、実は「深夜特急」だってそんなに具体的ではありません。だから僕は自分の旅行記にできるだけ具体的にその内訳を書いています。(読んでいただけると嬉しいです)
 勝手に海外旅行だと思い込んでいました。実際は岡山から石川へのマイカーでの猫と一緒の5泊6日の旅でした。その内訳は詳細で・・・・さらに石川の見どころ、食べどころも紹介してあってとても実用的な一冊でした。そして、読んでいて楽しかった。若さが素敵です。

2025年10月18日土曜日

コミックは全巻セットで 表町ブックストリートで買ったZINE「アンコール・ワットな日々」

  コミックで全巻揃っているものはセットで販売しようと、紐でまとめて値入れしています。まだ途中ですが、こんな感じです。

 明日以降もどんどんセット化していきます。メルカリなどでセットで売られているものよりもかなり安くしています。どうぞお越しいただき、買っていただければ嬉しいです。こうやって空いたスペースに新しく買い取ったコミックを並べていきます。ご期待ください。


 先日のおかやま表町ブックストリートで買ったZINE「アンコール・ワットな日々」。2016年の2回目の海外の母と初めての海外の娘の旅。

 4泊5日という超・特急な旅。専用ガイドと専用車がついたプライベートツアーだけど、雰囲気は自由旅行な感じ。妙に「スレていない」感じがいい。

 文章は母、写真は娘で、付録で娘さんの視点から振り返った「ウラ アンコールワットな日々」がついています。

 この本の奥付けを見ると、2025年10月1日第二刷発行となっていて、「限定3部」となっています。とても丁寧な造本で、糸綴じ、布での装丁・・・と特別感満載です。とても素敵な造本です。たくさんは作れないことがわかります。それにしても、3部とは・・・・。3部のうちの1冊を買ってしまいました。発行は「くらしき書肆ねっこ堂」です。


 昔、アンコーワットを旅した時のことを懐かしく思い出しました。

僕の2000年のアンコール・ワットは→こちら お読みいただけると嬉しいです。


2025年10月17日金曜日

ウナギとワシントン条約 「アフリカにょろり旅」

 今日も先日買い取った本に値入れして、店頭に並べました。

今日、店頭に出した本

 今日のニュース。

 ワシントン条約事務局は15日、ウナギの全種類を国際取引の規制対象にすべきだとしたEU=ヨーロッパ連合などの提案について「採択を勧告する」との最終評価を公表したそうです。

 現在はヨーロッパウナギだけが「付属書2」に登録されていますが、ニホンウナギを含めた全種類を登録しよう、というものです。採択されれば、国際取引を行う場合、科学的な助言などに基づいて、輸出国当局が発給した許可書が必要になるそうです。

 EUは「ニホンウナギの資源量が著しく減っている」という現状認識であり、一方で日本は「十分な資源量が確保され、国際取引による絶滅の恐れはない」として提案に強く反対するそうです。

 ウナギは大好きですけど、ここは徹底的に「科学的」に議論して欲しいものです。鯨のようにならないように。

 日本代表はこの本の著者でどうでしょうか? 徹底的に科学的に議論してもらえそうな気がします。

青山潤「アフリカにょろり旅」(講談社) この本(古本)はBooks tabito 蔵 に在庫あります

 東大の先生が、世界中のすべてのうなぎの標本をコンプリートするために最後の1種類を求めてアフリカ、マラウイ、ジンバブエ、まだ内戦の傷跡が色濃く残るモザンビークをバスで4千キロを走破。50度を超える猛暑、住吸血虫だらけの湖、エベレストのようにナニが積みあがったトイレ・・・・。うなぎを求めて・・・これは間違いなく冒険であった。 『うなぎの進化がわかったからといってなんの役に立つというのだ。・・・・塚本教授に食ってかかった。「研究者なんて糞だと思います。何にもできないくせに口ばっかりで!」 すると窓の外に目をやった先生は静かな声でこう言った。「糞だって時間が経てば肥料になるんだ。百年二百年先には役に立つかもしれないじゃないか」』 世界で初めて日本うなぎがマリアナの海山で産卵することを突き止めた教授の言葉である。いやー、大学にはこんなロマンがあっていいよなーと思う。効率なんてそれこそ糞食らえ!か。 久々に面白い、大興奮の旅本。(2010年8月 記)

2025年10月12日日曜日

新しく入荷した本 「雑文集」 私は常に卵の側に立ちます

  先日買い取った本のごく一部に値付けをして、お店に出しました。


 今年のノーベル文学賞はハンガリーの作家、クラスナホルカイ・ラースローさんが受賞しました。おめでとうございます。唯一の翻訳書の在庫あります ! と言えればかっこいいのですが、残念ながら当店には在庫ありません。web「日本の古本屋」には在庫があるみたいです。

 村上春樹は今年も残念ながら受賞を逃しました。でも、村上春樹の小説は変わらず素敵です。
Books tabito 蔵 の在庫です

 イスラエルとハマスの停戦を受けて、そういえば村上春樹がずっと前にイスラエルで
「壁と卵」と題する講演をしたことを思い出し、引っ張り出して再読しました。この本に収録されています。


 村上春樹の文章に音楽を感じる心地よさがあるのは、ジャズとクラシックが身体の深いところまで、多分それはもう意識の底にまで入り込んでいるからなんだろう・・・・そんなことを考えてしまう、音楽をめぐるたくさんのエッセイ。

 イスラエルでの2009年エルサレム賞受賞のスピーチ原稿「壁と卵」は出色。「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、私は常に卵の側に立ちます。」(2016年1月 記)





2025年10月11日土曜日

表町ブックストリートの準備はほぼ完了しました 「深夜特急 第1便」

  10月13日の「おかやま表町ブックストリート」の一箱古本市の準備がほぼ完了しました。しっかりと選書して、こんな感じになりました。

 紀行、探検、遭難、本、書店をテーマに選書してみました。

 「深夜特急 第1便」は珍しくもない本ですが、というよりすでに紀行本の古典と言ってもいいくらいの本になっていますが、このテーマで選書する場合には僕的には外せない本です。僕がBooks tabito 蔵 を始めた遠因はここにあります。バックパッカーとしてヨーロッパ、インドを旅した後にこの本に出会いました。面白くて、面白くて、そしてまたこんな旅をしてみたいと強く思いました。沢木のような長い旅はできませんでしたが、その後にもタイ、カンボジア、トルコ、香港、マカオ、再びのヨーロッパなどいくつかのバックパック旅を楽しみました。そして多くの紀行本とも出会うことになりました。


 僕はインドでムチに打たれたことがある。別にそんな趣味があるわけではない。1989年8月15日、インドの独立記念日、ベナレスでの出来事である。その日の朝早く、イスラム教徒が派出所を襲い、つまり暴動が起こり、市内全域に戒厳令(外出禁止令)が敷かれた。僕が宿泊していた宿の主人によると30年間その町に暮らして、初めてのことだそうだ。沢木耕太郎と違い、終わりのはっきりした旅行をしていた僕は、その日どうしてもデリーに行かなければならず、無謀にも戒厳令の町へ出て行った。外国人に無茶なことをするはずはないだろうと、ちょっとした冒険でもするつもりで出て行ったわけだが、町の雰囲気はそんな好奇心は簡単に吹っ飛ばすくらいピンと張り詰めていた。それでも、道の真ん中を堂々と歩いていれば、怪しいものとも思われないだろうと思い、実際にそうしていたわけであるが、突然前方よりジープに乗った警官が現れ、なんの警告もなく、また一切の弁明も許さず、いきなりムチを振るわれたのだった。

 僕のインド旅行はたった10日間であった。沢木耕太郎のユーラシア横断の旅は、約1年である。こんな面白い(無事に帰ってきているから言えるのであるが)経験を彼は36倍もしているのだ。パキスタンのペシャワールではいきなり警官に警防で殴られ、連行されようとする。なんとテロリストと勘違いされたのだった。アフガニスタンのカブールでは、ひょんな事から、宿泊している宿の客引きをやらされてしまう。

 沢木耕太郎はこの本の中でも触れているが、この旅を始めるきっかけに、もちろん直接のきっかけではなくもっと深層にあるものとして、中学生の時読んだ小田実の「何でも見てやろう」があると言う。この本によってもたらされた興奮が、ただ一人で長い期間旅行する自分をつくったと記してある。しかし、サブタイトルにある「世界一周一日一ドル旅行」についての具体的な方法がなかったことに軽い失望も覚えている。従ってこの本は極めて具体的である。カルカッタのドミトリー(簡易宿)は6ルピー(約200円)だし、チャイ(インドのミルクティ)は20パイサ(7円)である。パリではたまたま出会った日本人に5フラン(300円)でアパートの部屋を又貸ししてもらう。沢木耕太郎が旅したのは74年なので、確かに現在の物価とは多少違うが(僕の泊ったニューデリーのドミトリーは15ルピー、約150円だった)、これから旅する人には大いに参考になるだろう。そして、勇気づけられるに違いない。旅はお金で買うものではないのだということに。しかし彼はいつもお金の心配をしているのだ。今日は使いすぎたと言っては懐の心配をしている。ちょっとした贅沢にも、自分に言い訳しながら、また1ルピーまけさせるのに数十分を費やしたりする。

 その一方で、マカオでは「大小」という賭博に熱中し、1900ドルしか持たずに旅を始めたにも拘わらず1200ドルもつぎ込んでしまうような無茶もやっている。結局200ドルの負けまでに挽回したのだが(そうでなければ彼の旅はおそらくマカオで終わっているし、この本も出版されていない)、これに懲りずにこの200ドルを今度はモナコで取り返そうとまたまたカジノへ出かけたりしているのである。結局モナコでは、ジャケットを着ていないばかりに門前払いされてしまうのだが。このアンバランスがまた、何よりも魅力的である。予定調和に満たされたこの社会では、ギャンブルですらも予定調和であるのに対し、彼の旅は、大航海時代の航海のように何も予定されていない。因みに僕はこの本で、マカオでの賭博の微に入り細をうがつ描写が今まで読んだどのサスペンスよりもスリリングでとっても気に入っている。

 沢木耕太郎の旅は、何かを求める旅ではない。名所旧跡を訪れる旅行とも違う。実際に彼は積極的にはそんなものは何も見ていないし、ただ一つ感動しているのはサン・ピエトロ寺院のミケランジェロのピエタだけである。しかし、だからこそ彼は身の丈でそれぞれの町や村の人々と向き合っている。一切のガイドブックを持たない旅だからこそ、何の予備知識も偏見もなく町に溶け込んでいけるのだろう。何かを買うために値切る、そのときの商人とのやりとり、バザールの興奮、宿のいかがわしさ、そんな彼の体験した何もかもが、マス・メディアで流布されている世界とは対極の、世界中のひとり一人の人間が僕らと同じ大地に根を下ろして生活している様を描く。そう、マス・メディアによって作られた世界が一枚ののっぺりした世界地図なら、沢木耕太郎はその地図をずっと何倍も何倍も拡大して、世界を構成している分子レベルで僕らに見せてくれる。ブラウン運動しているかのように、生き生きと生活している人々を描く。

 第一便、第二便が出版されてから6年、ようやく第三便が刊行された。著者はそのあとがきで「この六年が、この『第三便』には必要だったのだという気さえする」と書いているが、確かに彼はこの6年の間に、深夜特急の旅を客観化し、そして心の旅を始めている。一便、二便はまるで熱病にでも罹ったように、旅の興奮がその行間からビンビンに伝わってくるが、第三便での彼は極めて冷静である。先人たちと同じように、旅を人生に重ね合わせてみたりしている。終わりのはっきりしていない旅、終着点を自分で探さなければならない旅というのは確かに人生と似ているのかもしれない。大学を卒業してからの人生というのは、それまでの例えば高校や大学というのがある意味で終わりがはっきりしているのに比べ、その質は著しく異なっている。ジャルパックの旅行とは本質的に異なる旅だからこそ、彼は悩むし、精一杯考える。僕は彼の旅を通して、とくに第三便では、自分の人生というのを考えずにはいられなかった。

 しかしまあそんなことはどうでもいい。僕はヨーロッパやインドを旅行した後にこの本に巡り合ったわけだが、僕と同じ都市で、彼がなにを見てどう感じたか、そのことが知れておもしろかった。まだ行っていない、香港やマカオ、アフガニスタンやトルコには必ず行ってやろうと思った。何しろ彼が出会った人々は楽しく、おもしろく、いかがわしく、たまらなく魅力的だから、僕も彼らに会いたくなったのだ。人生をかけた(?)賭博もやってみたい。(1992年12月)


2025年10月10日金曜日

大量の買取本を査定中です 「ばらまき」

  先月末に持ち込んでいただいた大量の買取本。今月前半は大学へ教科書のサポートがあって手がつけられずに、今日から査定を開始しました。

 面白そうな本はつい手が止まってしまって、読み始めたりして・・・・・なかなか捗りません。来週中にはお店に出せるように進めていこうと思っています。


 自公が連立を解消するというニュースが飛び込んできました。いよいよ、面白くなりそうです。それにしても、どうして自民党は「政治とカネ」の問題にこうも消極的なんでしょうか? なかなか理解ができません。よっぽど「おいしい」ことがある、としか思えません。

 この「ばらまき」の原資もどこから出てきたものか? ついこの間のことですが、真相は闇の中です。

 自民党・河井克行と案里夫妻による2019年の参議院選挙での大規模買収事件の真実を求めて、地元の中国新聞が総力を挙げて取り組んだ記録。

 記者は、地元の議員や首長の被買収者から現金を渡された状況などを取材していく。地元に密着してきた新聞だからこその、関係性を築いてきた記者だかにこその、生々しい証言が得られていく。しかし一方では、公判での証人尋問や調書の公開でそれらが嘘だったことも明らかになっていく。保身のために、平気で嘘をつく政治家。記者の後ろに国民、有権者がいることへの理解がないのだろう。河井夫妻だけではなく、地方議会の政治家たちも全くひどい。政治は自分たちの利権、それだけか。

 そのようにして人々の政治不信は深まっていく。

 本書では、「巨悪」は暴かれない。河井夫妻の背後にもっと巨大な悪があることは、たぶんみんながそう思っているし、記者たちもそれは匂わせているけど、暴けない。(2022年2月 記)



2025年10月4日土曜日

10月のフェアは「穏やかに生きる とYOGA」 

  自民党の新しい総裁が決まりました。今後この国がどうなっていくのか、不安しかありません。勇ましい言葉を発する宰相は、この世界をどうしようとするのでしょうか。

 勇ましい言葉の先には苦しみしかないことは、もう80年前のことになりますが、僕らは知っています。こころとからだを整えて、穏やかに暮らしたい。

 10月のフェアは「穏やかに生きる とYOGA」です。