2013年7月28日日曜日

マルノウチリーディングスタイルでも「青木まりこ現象」は起こるのか?

  先日、永江朗氏の講演を聞く。リアル書店を元気に・・・という話だったのだけど、その中でマルノウチリーディングスタイルの紹介があったので、早速行ってみた。東京駅を丸の内側に出て右手にあるオアゾの丸善内松丸本店はダメだったけど、左手のKITTE内のマルノウチリーディングスタイルは行列ができる本屋だと・・・。
 
 雑貨とカフェを併設したマルノウチリーディングスタイルは、確かにオシャレな空間だった。割と新しい作家たちの小説と、旅行と料理と生活雑貨の本と雑貨や文房具等がいい感じで並べられている。旅行関係の本は、大方僕の本棚にもある本で、僕が棚をつくるならこんな棚になるかなーという感じで、共感する。旅行に持っていく用のノートやそれに付属するちょっとオシャレっぽい小物、それらも実は僕も持っていたりするのだけど、それらが配置される。ガイドブックはない。確かに楽しい。東京に住んでいたら、近くに行った時には必ず立ち寄るだろう。いい本屋さんだと思う。

 
 オリジナルでこんなフェアも行っていた。いい選書だと思った。帯もオリジナルでつくって、何ともオシャレであった。

 でも・・・・・なのである。講演のテーマはリアル書店を元気に・・ということだったのだけど、この場合のリアル書店は僕らの集まりなのだから専門書店のことなのである。ビレッジバンガードが本と雑貨を本格的に一体的に提案した時から、いくつかの分野ではそういう売り方が有効だし、読者も求めているし、新しい読者も獲得していくことがわかった。でも、哲学や社会学や教育、法律や数学や物理や工学の本は、いまだ昔と同じようにしか売られていない。かつてのリブロの今泉棚を超える方法がいくつか提起されながらも、松丸本店のように挫折していく。

 どうやら、前例のないところで僕らは勝負しなければならないようである。

 本の雑誌8月号は「青木まりこ現象を再検証する!」。この話題を28年間も引っ張る本の雑誌もすごい。しかし、こんな特集が成立するのは、この雑誌の読者が28年前からあまり変わっていないのではないか、ということで、実際、三角窓口に掲載されている投稿者の多くが40代後半以降なのである。28年前に大学生だった・・・という読者が椎名誠や木村弁護士や沢野ひとしや浜本茂と一緒に年を取っていったということだろう。僕もそのうちの一人なんだけと。

 で、青木まりこ現象だけど、マルノウチリーディングスタイルやビレッジバンガードでも起こるんだろうか?  起こらない気がするなー。代官山蔦屋書店ではかろうじて起こるかも・・。そして青木まりこ現象が頻繁に起こる書店から潰れていく・・・・・なんてことにならなければいいんだけど。



 マルノウチリーディングスタイルたけど、旅本からカルチュラルスタデイーズ、国際社会学、国際事情、開発経済学・・・なんて感じで展開してくれたら、もっと楽しい「本屋」になるんだけど、それはマルノウチリーディングスタイルのコンセプトじゃないんだよなー。本を売るんじゃなくて、生活や人生を提案するお店だから。

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