2014年8月10日日曜日

「食」の問題よりも 「本」作りにおける出版社の姿勢に疑問!なのであった。

上海福喜食品の事件を受けて、とりあえず勉強しようと
河岸宏和「「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。」(東洋経済新報社)
安部司「食品の裏側2 実態編―やっぱり大好き食品添加物」(東洋経済新報社)
椎名怜「日本人を脅かす中国毒食品」(宝島社)
渡辺雄二「「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物」(大和書房)
同「食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物」(だいわ文庫)
同「飲んではいけない飲み物 飲んでもいい飲み物」(だいわ文庫)
神門善久「日本農業への正しい絶望法」(新潮新書)
久松達央「キレイゴト抜きの農業論」(新潮新書)

と、読んでみた。まあ、なるほど・・・かつて少し勉強したことが思い出されて、ああそうだった・・という感じ。でも、基本的には新しい発見は無し。この分野の本、結構売れているようだけど、こんな作りの本でいいと出版社が思っているとしたら、やっぱりこの業界は終わりだ・・・と思う。

特に
渡辺雄二の3冊はひどい。「食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物」が2008年の本なので、今年でた「「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物」はそれから6年分の新しい知見が詰まっていると思いきや・・・・、早い話が文字を大きくしただけ。最後のページを見て、「本作品は2008年・・・・「食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物」を大幅に再編集、加筆し、改題した・・・」とあった。でも、ぜんぜん「大幅」じゃない。そして、せめて「改題」については表紙に入れるとか、旧版は絶版にするとかしなくては、不親切すぎる。
中身は・・、巻末の食品添加物早わかりリストは使えるかもしれない。でも、全体に科学的ではない記述が多過ぎてなんだかなー、という感じ。大和書房の本はたぶんもう買わない。

 河岸宏和「「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。」も「某有名大学の学食で起っていたこと--「業界(プロ)の常識」と「素人の常識」はまったく違っていた」という見出しに惹かれたりもしたのだけど、これもまたひどい。
以下引用「当時そのメーカーでは、スーパーに卸したハム・ソーセージの賞味期限が迫ると、返品を受け付けていました。メーカーは引き揚げたものをどうするか。再度、飲食店に安く卸していたのです。再卸先は激安飲食店のほか、都内有名大学の学食などでした。(中略)再卸しした時点でもう「賞味期限切れギリギリ」ですから、学生が食べる時点ではすでに「賞味期限切れ」になっていることも多かったことでしょう。」
 
 そういうことが本当に起っていたにせよ、それはいったいいつの話だ・・ということ。「今起っていること」を知りたいからみんな買うのではないだろうか。他山の石、とすべき話もいくつかあったけど。

 安部司「食品の裏側2 実態編―やっぱり大好き食品添加物」も9年前の「食品の裏側」の焼き直し。新しい記事は「ふたば幼稚園」の話だったり、「弁当の日」の話だったりで、既にどこかで聞いたことのある話。こんな作りでいいのか、本当に。

 農業関係の本については、もう少しいろいろ読んでみる必要があるということがわかった。今の僕の知識は何とも中途半端。

 これだけしか読んでないけど、わかったことがある。たぶん間違いない。
食品や食事などの食にまつわる様々な問題についての書籍は、「食卓の向こう側」シリーズ(西日本新聞社)がピカイチだということ。このシリーズは第1巻もまだ古びていない。ちょっと遠回りしたけど、「食卓の向こう側」シリーズを再読しよう。

 

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