「九条ネギは京野菜で、青ネギなんかと違って・・・・」「さすが、芝エビってプリプリで・・・・」なんて会話があちこちのテーブルで交わされていたに違いない。
知らないほうが幸せ、ということもある。果たして、今回阪神阪急ホテルズが自らの偽装を公表したのは、騙されていた人たちにとって「良かった」のだろうか? 僕がもし「被害者」だったとしたら、そのまま騙されていたほうがよかった、とも思う。テーブルを挟んで、メニューについての蘊蓄等を語ったかもしれないし、感想を語り合ったかもしれない。そうではなかったにしても、たぶん素敵な時間を過ごしたに違いない。その時間、空間の記憶をそのまま留めておきたかった、と思うだろう。返金します、で済むことではないのである。
もちろん、公表しないでそのまま闇に葬られるべきだったとは思わない。こんな場合企業の責任のとり方ってどうするのが一番いいのかなー。よくわからない。
それにしても、約8万人が結局騙されていたことに気づいていなかったわけである。九条ネギでも普通の青ネギでも味は変わらないのだろう。芝エビとバナエイエビでも味は変わらないのだろう。そうなると、ブランドってなんなんだろう。ブランドは結局「物語」だけなんだろうか。たぶんそうなんだろう。「阪神阪急」というブランドにしても・・・・・である。そして、物語が終わったブランドは、ブランドではなくなってしまう。たぶん「阪神阪急」も。
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