2022年1月15日土曜日

喪失

 身体の一部を失くしてしまったような、そんな喪失感。大切な友人が亡くなった。


 そのハガキ、寒中見舞いが届いたのは2022年1月13日。差出人は、よく知っている苗字と全く知らない名前。そこには、兄が昨年9月に急逝しました、と書かれていた。

 友人とは、仕事の関係で30年以上も前に知り合った。同じ仕事、似たような仕事をしていた。一時は同じ職場でも働いた。多分、二人だけで飲みに行った回数は他の誰とよりも多いだろう。僕がきついとき、大きな仕事が終わった時、いつでも彼と飲むと楽しいお酒になった。

 僕らはずっと本に関わっていた。本を仕事にしていた。本の話をたくさんした。いつも本の話をしていた。もちろん、そのほかにもいろんな話をたくさんしたけれど。

 彼は、ブログを書いていた。本と本屋さんのプログ。僕は時々コメントし、そしてそのコメントに彼はコメントを返してくれた。

 https://ameblo.jp/izudono/

 

 昨年7月に、十数年ぶりに会った。たった2時間くらいだった。彼の働いている本屋で、彼の作っている棚を前に少し話して、ファミレスで本の話をした。教科書や業界の話をした。10数年の年月なんか全く感じなかった。その前日にも会って話してたような、最初からそんな感じだった。そして、また・・ってな感じで見送っていただいた。

 その時、かつて患った大病の気配は残っていた。ただ、僕らは十分に歳を重ねてきたし、どこかしら不調を抱えているものなんだ。結局彼と会ったのは、それが最後になった。

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